「あれはもう一生やりたくない」地元で当たり前だった《自宅葬の参加ルール》の実体験とは…？

福井県の田舎町で生まれ育った相植おかき（日中さんぽ）さん。中国からやってきたパンダ氏と中学1年生の時に出会い、夫婦となった日々をブログで発信しています。

今回は、おかきさんが小学生のころに経験した、地元ならではの“お手伝いルール”にまつわるお話です。

無言の参加ルール

小学生の頃、おかきさんの地元では「自宅葬」が主流で、近所の人たちは当たり前のようにその手伝いに駆けつけていました。それはまるで暗黙のルールのように自然なことで、子どもも例外ではありません。

女性は台所での料理担当、男性は力仕事で会場作りという分担があり、子どももまたその流れに組み込まれます。お菓子の仕分けなどを一生懸命こなせば「偉いね〜」と褒められることもあり、当時はそれが少し誇らしく感じられたそうです。

しかし、そんなお祭り気分とは裏腹に、大人たちの本音は少し違っていました。「あれはもう一生やりたくない……」と、遠い目をしながら語る母の姿。大人になった今、おかきさん自身も「今考えると大人にとっては……うん」と母に共感しています。

誰もが当然のように従っていた“無言の参加”。地域に根づいた風習には温かさもあれば、静かな重みもある――そんなことを思わせるエピソードです。

ブログ：相植おかき（日中さんぽ）