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どうやって計算するか覚えてる?「12÷0.12」→正しく計算できる?

  • 2025.7.16
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小学校のころはすらすら計算できていたはずの問題なのに、久しぶりに見るとなんだか難しい…。そんな経験はありませんか? それは計算力が鈍ったというよりも、単に計算ルールを忘れているからかもしれません。

今回は小数の割り算のルールを覚えているかどうか、試してみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
12÷0.12

解答

正解は、「100」です。

割る数が小数のときの計算ルールについては、次の「ポイント」で詳しく解説しています。

「久しぶりすぎて計算ルールが思い出せなかった」という人は、ぜひご覧ください。

ポイント

小数の割り算のポイントは、「割る数が整数になるまで10の倍数を掛けること」です。

今回は、割る数である0.12を整数にしたいので、100を掛けます。

このとき、割られる数である12の方にも同じ100を掛けることを忘れてはいけません。というのも、割り算には「割られる数と割る数に同じ数を掛けても式の答えは変わらない」という特徴があるからです。

では、実際に計算してみましょう。

12÷0.12
=(12×100)÷(0.12×100)
=1200÷12
=100

割る数が12という整数になれば、計算がしやすくなります。

割られる数と割る数に同じ数を掛けても割り算の答えが変わらない理由

今回は12と0.12に100を掛けて割り算しました。

「12÷0.12」と「1200÷12」の割り算の答えが同じになる理由は、次のように分数で表すと理解しやすくなります。

割り算は「割られる数/割る数」という分数で表すことができます。

分数には、分子と分母に同じ数を掛けても(あるいは割っても)大きさは変わらないという性質がありました。なので「割られる数/割る数=割られる数×100/割る数×100=割られる数×100÷割る数×100」が成り立つ、というわけです。

次の式の変形過程を見れば、「12÷0.12」と「1200÷12」が同じ式であることが分かるでしょうか。

12÷0.12
=12/0.12  ←割り算を分数で表す
=(12×100)/(0.12×100)
=1200/12
=1200÷12 ←分数を割り算に戻す

まとめ

今回は、小数で割る割り算の問題にチャレンジしました。

小数の割り算は、「割る数が整数になるまで10の倍数を掛ける→同じ10の倍数を割られる数にも掛ける→計算する」という流れになっています。

また、せっかく復習をするなら「この計算ルールがなぜ成り立つのか」にも注目してみましょう。「割り算は分数で表せるから」という理由を理解してから覚えると、計算ルールを忘れにくくなりますよ。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


もう一問挑戦!

これどうやって計算するか覚えてる?「0.03×1.2」→正しく計算できる?
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