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暑い夏の日の葬儀…どこまで『薄着』はOKなの?→知っておきたい“喪服のマナー”

  • 2025.7.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ある日突然やってくる訃報。特に今の時期気になるのが「どこまで薄着で参列していいの?」という疑問です。葬儀の場だからと厚着をしすぎると体調が心配だったり、汗をかくからと薄着になりすぎても失礼になる可能性があります。

そこで今回は、夏のお葬式における服装のマナーを「どこまで薄着でOKか」というポイントを中心に、マナーや注意点をご紹介します。これからの暑い季節に備えて知っておきたい、大切な「夏の葬儀マナー」の基本です。

夏のお葬式で悩む服装のポイントと避けるべきNG例

お葬式の服装は一般的に「喪服」やそれに準じた黒い服装が基本です。ただし夏は気温が高いため、正装をそのまま着ればかなり厚くなり、暑さによる体調不良のリスクも。そのため『基本のマナーは守りつつ、できる限り涼しく』がポイントとなります。

<男性の場合>

男性が着る喪服は、漆黒のブラックスーツが基本。お通夜の場合やダークグレーや濃紺などでの参列も可能ですが、葬儀や告別式はブラックスーツが無難です。またクールビズの時期だからといってノーネクタイやジャケットを着用しないといったことは避けましょう。

近年は猛暑のため、会場や遺族の意向によっては上着の着脱を認める場合もありますが、基本的には季節問わず長袖を着用するのが好ましいでしょう。

<女性の場合>

女性も漆黒のワンピースやスーツ、アンサンブルなどのブラックフォーマルが基本。男性同様、基本的には季節問わず肌を過度に見せることはNGとされています。一般的には薄手の黒色のストッキングの着用もマナーとされています

半袖やワンピースタイプの喪服を着る場合、上からジャケットを羽織るのがベターです

喪服の暑さ対策には…

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

実際に夏のお葬式で暑さ対策をしながらもマナーを守るためのポイントは、素材選びと服装の工夫にあります。たとえば、通気性の良いウールや薄手のポリエステル素材は汗を吸いやすく、見た目も落ち着いています。さらに女性は黒のレースや上質なシフォン素材のトップスを選ぶと、季節感がありつつも礼儀正しく見えます。

また、会場によっては冷房がきつすぎる場合もあります。その都度対応できるように上着やレースのストールなどで調整したり、冷感インナーなどを着用することもよいでしょう。

さらに水分補給を忘れず、こまめに体調管理をすることも大切です。葬儀の最中は基本的に飲食できませんが、待ち時間や式前後で適宜水分を摂ると健康を保てます。また、体調が心配な場合は無理をせず、事前に相談するのも大切です。

夏の葬儀も基本的にはブラックフォーマルを

夏のお葬式は、ブラックフォーマルという基本はそのままに、暑さに配慮することが大切です。黒や濃い色を基調としながらも通気性の良い服を選んだり、インナーなどで温度調節をすることで暑さ対策ができます。

夏の厳しい暑さの中でも、適切な装いと気遣いで、故人への想いを伝えられるように心がけましょう。

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です。
※シーンなどによってマナーが異なる場合があります。


監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社

保有資格:
・アンガーマネジメントファシリテーター
・アンガーマネジメントアドバイザー
・LEGO(R)SERIOUSPLAY(R)メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ