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管理栄養士「なるべく避けて」 実は『ネギ』と相性の悪い食材が…"気をつけたい食材"とは?

  • 2025.7.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ネギは和食から洋食まで幅広く使われ、独特の風味で料理を引き立てる人気野菜です。健康効果も高く、免疫力アップや血行促進が期待できることで知られています。しかし、実はネギと「相性の悪い食べ物」が存在するのは知っていますか?

この記事では、管理栄養士の見解をもとに、避けたほうがよい食材について詳しく解説していきます。

ネギの栄養素を深堀り

ネギにはさまざまな栄養素をもっています。まず注目したいのは、ネギに含まれる「アリシン」という成分。アリシンは独特の強い香りのもとですが、実は抗菌作用や疲労回復効果があることで知られています。ネギを食べると身体がぽかぽかと温まるのは、この成分のおかげ。また、アリシンはビタミンB1の吸収を助けるため、エネルギー代謝をサポートして疲れにくくしてくれます。

ネギはさまざまな料理で活躍する食材。食べ合わせを気にしすぎず、バランスの良い食事を心がけることでその栄養を十分活かせます。気になる塩分やカロリーは低めなので、ダイエット中の人でも積極的に取り入れやすい食材です。

避けたい組み合わせは…

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

管理栄養士が特にできるだけ避けてほしいと指摘するのは、「ネギとわかめ」の組み合わせ。

わかめとネギはみそ汁の定番具材ですが、実は栄養面から見ると注意が必要な組み合わせです。生のネギに含まれる「硫化アリル」という成分が、わかめに含まれるカルシウムの吸収を妨げてしまうといわれています。ただし、硫化アリルは熱に弱いため、みそ汁のようにネギを加熱すれば問題ありません。
※ネギに含まれる硫化アリルは、動物実験でカルシウムの吸収に影響する可能性が示されたこともありますが、通常の食事量では問題になることはほとんどありません。

また、ネギには「リン」も含まれており、摂りすぎるとカルシウムの吸収を妨げるとされています。しかし、実際の量は少なく、影響はごくわずか。したがって、こちらも加熱調理をしていれば特に心配する必要はありませんが、サラダなどで大量に生で摂取する場合などはもったいない組み合わせとなってしまいます。

栄養を意識してみて

健康効果の高いネギですが、相性の悪い食材との組み合わせには少し注意が必要。食べ合わせを見直すことで、ネギの魅力を最大限に活かすことができるでしょう。

組み合わせ次第でさまざまな相乗効果も期待できるので、ぜひ食事を作る前に栄養を最大限に活かせる調理法や組み合わせを調べてみてくださいね。


監修者:西島 理衣(管理栄養士)
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属の管理栄養士。子どもから大人までの食育と栄養指導に携わり、「薬だけに頼らない健康づくり」をサポート。日常生活で実践しやすい食事アドバイスを得意としています。食事から始める健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。