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実は多い『隠れシミ』→シミ予備軍を減らしたい…皮膚科医が教える“3つの対策”とは【医師の監修】

  • 2025.7.6
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

鏡を見て「シミはない!」と安心しても、実は皮膚の奥に潜む『隠れシミ』が増えていかもしれないことをご存知でしょうか?隠れシミは、まだ表面にはっきりと見えていないシミの予備軍ともいえる状態。放っておくと、数年後に濃いシミとして現れることもあり、気づいたときには対処が難しくなってしまいます

そこで今回は、皮膚科医が教える隠れシミの正体と、未来のシミを減らすために今日から始めたい3つの対策をわかりやすく紹介します。

隠れシミとは何?なぜ増えるのか?その仕組みを理解しよう

紫外線によるシミの主な原因は紫外線によるメラニン色素の過剰生成ですが、『隠れシミ』はまだ肌表面に目に見える形で出ていない状態です。紫外線や加齢、ストレスなどの影響で肌の奥の基底層にメラニンの塊が蓄積され、将来的にシミとなって現れる予備軍といえます。つまり、肌表面はキレイに見えていても、実はシミができる前段階の肌トラブルが潜んでいるということです。

特に紫外線量が増える春から夏にかけては、隠れシミができやすい時期。肌の自然なターンオーバーでメラニンが排出されなければ、そのままシミとして定着してしまいます。加齢や睡眠不足、慢性的な乾燥も肌のバリア機能を弱め、隠れシミを増やすリスク要因です。隠れシミが見逃されやすいのは、初期段階では色素沈着が浅く、日焼け後の軽い肌ムラのようにも見えやすいから。だからこそ、今のうちに対策を行うことが大切なのです。

皮膚科医推奨!未来のシミ予備軍を減らすための3つのシンプル対策

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どうすれば隠れシミを減らし、将来現れるシミを防げるのでしょうか?皮膚科医も推奨する対策は次の3つです。

  1. 徹底した紫外線対策:毎日のUVケアはシミ予防の基本。曇りの日や室内でも紫外線は届いているため、PA値やSPF値が適切な日焼け止めを毎日塗りましょう。外出時は帽子や日傘、UVカット効果のある衣服も活用します。
  2. 保湿で肌を守りターンオーバーを整える:肌が乾燥するとバリア機能が弱まり、メラニン排出が遅くなりシミが定着しやすい状態に。化粧水や乳液などで丁寧に保湿を心がけ、良質な睡眠もターンオーバー促進に役立ちます。
  3. ビタミンC誘導体などの美白成分を取り入れる:コスメや医薬品にはメラニンの生成や沈着を抑える成分が配合されたものがあります。特にビタミンC誘導体はメラニンの還元作用や抗酸化作用が期待され、隠れシミケアに効果的です。皮膚科受診で自分に合う治療やクリームを提案してもらうのもおすすめです。

これらを日常生活に無理なく取り入れていくことで、長期的に見ると確実にシミ予備軍の減少が期待できます。

<医師のポイント>最近は美容皮膚科でできる画像診断機などもあります。隠れシミやシミのもとが見えるため気になる方はかかりつけ医や美容皮膚科等で相談してみましょう。

今すぐ始めたい『隠れシミ』対策

隠れシミは「まだ見えないシミ」というだけに、見過ごされがちですが、そのまま放置すると年齢を重ねた際に目立つシミとして現れてしまいます。紫外線の影響をしっかり防ぎ、肌の保湿を怠らず、さらに美白効果のある成分でケアを重ねることが、未来のシミを減らす最大のカギです。

毎日の生活習慣を少し見直し、将来の肌トラブルを防ぐ意識を持つことが大切。透明感あふれる美しい肌は、今日の小さな積み重ねから作られます。ぜひこの記事を参考に、あなたの肌の未来を守りましょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。