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医師「睡眠不足が原因かも」 スキンケアしているのに毛穴が気になる→“寝不足がNGな理由”とは?

  • 2025.7.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

丁寧にスキンケアをしているのに、なぜか毛穴の開きや黒ずみが気になってしまう。そんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか?洗顔や保湿を頑張っているのに、毛穴トラブルが改善しないと『何かが足りないのかな?』と感じますよね。実は、睡眠の質や量が肌の健康に大きな影響を与えており、寝不足が毛穴の目立ちに直結することもあるんです。

今回は、寝不足が毛穴の悩みにどう関係しているのか、医師が指摘するポイントも交えながらわかりやすく解説します。

寝不足が肌と毛穴に及ぼす影響とは?

毛穴のトラブルというと、「皮脂の過剰分泌」や「汚れの詰まり」「加齢による肌のたるみ」などが思い浮かびますが、その根本にあるのが睡眠不足であるケースがあります。肌は寝ている間にダメージを修復し、新しい細胞を作り出す『ターンオーバー』という再生サイクルを繰り返しています。ところが、寝不足が続くとこのターンオーバーのリズムが乱れ、角質が厚くなりすぎたり、古い角質や汚れが毛穴に詰まりやすくなるんです。

さらに、睡眠不足はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を増やし、これが皮脂の分泌を促進。皮脂量が増えることで毛穴が広がりやすくなり、黒ずみやざらつきの原因にもつながります。つまり、いくら外からのスキンケアを頑張っても、睡眠不足の影響があると毛穴の状態は良くなりにくいのです。

また、寝不足によって肌のバリア機能が低下し、水分保持が難しくなるため、肌が乾燥しやすくなります。乾燥すると肌は硬くなり、毛穴の目立ちが余計に悪化する場合もあります。だからこそ「保湿だけではなく、良質な睡眠を確保すること」が健やかな肌作りの基本と言われています。

効果的な『睡眠』とは

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

寝不足が毛穴のトラブルに影響する仕組みを知ると、次に気になるのは「どうすれば良質な睡眠をとれるか」という点です。一般的に、肌の修復や再生を促すゴールデンタイムは「夜10時から深夜2時」とされています。この時間帯に深い睡眠を確保できると、細胞の成長ホルモンが活発に分泌され、肌のターンオーバーが正常化しやすいのです。

具体的には、睡眠時間を毎晩7~8時間を目安にし、規則的な就寝・起床時間を保つことが大切。また、寝る前のスマホやパソコンの使用を控えて目を休めたり、カフェインを夕方以降控えたりすることも、質の高い睡眠を助けてくれます。さらに、寝室の環境を整える(適度な温度湿度、暗さ)ことも快眠につながり、『毛穴の目立ちにくい肌づくり』の一助となるでしょう。

加えて、忙しい日々の中でもストレスをため込みすぎないようにリラックスタイムを設けることもおすすめです。ストレスは睡眠の質を悪化させるだけでなく、皮脂分泌の増加にもつながるため、両面からのケアが必要になります。

毛穴対策はスキンケアだけじゃない!

スキンケア製品や洗顔を工夫してもなかなか毛穴の悩みが解決しない場合、まずは生活習慣、特に睡眠に目を向けてみましょう。寝不足が続くと肌の再生力が落ち、皮脂分泌も増えやすく、毛穴が開きっぱなしになる悪循環に陥りやすいのが実情です。

そのため、毎晩十分な睡眠時間と質を確保し、規則的な生活リズムを送ることができれば、肌本来の力を取り戻すことができ、毛穴の目立ちも自然と改善されることが期待できます。もちろん、日中の紫外線対策や正しい洗顔、保湿も欠かせませんが、睡眠は「内側からの肌ケア」として非常に重要な役割を果たしています。

ついつい忙しさやストレスで睡眠時間を犠牲にしがちですが、健康で毛穴レスな美肌のためには、まずは睡眠の質向上に取り組むことを意識しましょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。