1. トップ
  2. 医師「逆効果になることも」→実は『毛穴の開き』を悪化させる…知られざる“間違ったスキンケア”とは?【医師の監修】

医師「逆効果になることも」→実は『毛穴の開き』を悪化させる…知られざる“間違ったスキンケア”とは?【医師の監修】

  • 2025.7.3
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

スキンケアをしていると、よく聞くフレーズがありますよね。「一度開いた毛穴はもう閉じない」って聞いたことはありませんか?鏡の前で気になる毛穴を見つけると、そんな話に不安を感じたり、逆に諦めてしまったりする人も多いでしょう。でも、本当に毛穴は閉じないのでしょうか?それとも、正しいケアをすれば改善できるのでしょうか?

今回は、医師の見解の下、毛穴について、正しい知識とケア方法をご紹介していきます。

毛穴は一度開くと閉じない?意外と知らない毛穴の仕組み

毛穴が開いてしまう原因には、皮脂の過剰分泌や紫外線によるダメージ、加齢によって肌の弾力が低下することなどが挙げられます。毛穴周りの皮膚がたるむと、ぱっと見て「開いた」と感じやすくなります。

一度開いた毛穴は閉じない」という言葉は、実は半分正しく、半分誤解があります。毛穴自体の構造は変わりにくいものの、毛穴の「見た目」を改善する方法はあります。毛穴が「閉じる」というより、肌のハリやキメを整えて毛穴を目立ちにくくすることができるのです

医師の説明によると、毛穴は筋肉のように収縮したり伸びたりする機能はありません。しかし、毛穴周りの肌が健康的でツヤのある状態になると、毛穴が小さく見えやすくなるのです。つまり「閉じる」という表現は厳密には正しくないですが、ケア次第で見た目の印象は大きく変わる、と考えたほうが正しいでしょう。

毛穴ケアは何をすればいい?医師の視点で知る効果的な方法

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

それでは、実際にどうすれば毛穴の目立ちを抑えられるのでしょうか?まず大切なのは、毛穴に詰まった皮脂や汚れを丁寧に落とすこと。毛穴の中に老廃物が残ると皮脂が詰まりやすくなり、開きの原因になるからです。

さらに、紫外線によるダメージも毛穴のトラブルを悪化させるため、日焼け止めは毎日欠かさず使うことが推奨されます。また、ビタミンC誘導体やレチノールなど、肌のターンオーバーを促進し、コラーゲン生成を助ける美容成分を含むスキンケア製品も効果的です。

さらに生活習慣も毛穴の状態に影響します。睡眠不足や不規則な食生活は肌の生まれ変わりを妨げ、乾燥やたるみを招く可能性があるため注意が必要です。定期的な保湿で肌の水分量を保つことも、毛穴の目立ちを防ぐポイントになります。

医師から見たポイントとしては、洗顔のやりすぎや強いピーリングは逆効果になることもあるため、優しく丁寧にケアすることが何より大切だと言います。専門的な治療を希望する場合は、皮膚科や美容クリニックでの相談も選択肢に入れてみましょう。

<医師からのポイント>
毛穴が目立つ原因は詰まりの他にも皮脂の分泌があります。皮脂が分泌される時に毛穴はパカッと開くため、念入りに保湿をし、皮脂の分泌を抑えてあげると良いでしょう。

生活習慣とスキンケアを見直そう!

まとめると、「一度開いた毛穴は閉じない」は、間違いではないものの表現としては誤ったものになります。

毛穴自体は筋肉のように収縮しないため開閉はできませんが、毛穴周りの肌の状態を整えることによって、毛穴を目立たなく見せることは可能です。

大切なのは日々のスキンケアで清潔に保ち、紫外線対策を行い、生活習慣を整えて健康的な肌をつくることです。正しいケアを続けることで、毛穴の目立ちを抑え、肌全体の印象をぐっとアップさせることができるでしょう。

毛穴の悩みは誰しもが抱えやすいものですが、誤った情報に振り回されず、正しい知識と丁寧なケアで向き合うことが美肌への第一歩です。ぜひこの記事を参考に、毎日のスキンケアに取り入れてみてくださいね。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

undefined

2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。