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『月3万円貯める人』はやっている…我慢しなくても節約できる“3つのマイルール”とは?【FPが解説】

  • 2025.7.2
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「節約したいけれど、我慢ばかりでストレスが溜まってしまう」という悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

賢く節約すれば、ストレスなく貯蓄ペースを早めることは可能です。実際に、月3万円の貯金を無理なく続けている人の節約法には、いくつか共通点があります。

今回は、ファイナンシャルプランナーの視点から、ストレスを感じることなく確実に貯金を増やす3つの方法を紹介します。

ストレスフリーな節約術「3つのマイルール」

まずは、生活に負荷をかけずに節約できる3つの方法を見ていきましょう。

固定費の見直しで「自動節約」を仕組み化

固定費を月3万円削減すれば、生活の満足度を損ねることなく、毎月3万円を貯金に回せます。固定費は一度見直せば継続的に節約効果が続くため、日々の我慢や意識的な節約が不要です。

通信費や光熱費を変更しても、生活の満足度にほとんど影響がないケースがほとんどです。また、不要な保険や利用していないサブスクサービスなどは、解約するだけで毎月の固定費を抑えられます。

「先取り貯金」で確実に貯める仕組みづくり

固定費の見直しで3万円を節約できたら、「先取り貯金」を実践しましょう。財形貯蓄制度を活用したり、給料日に自動で3万円を別口座に移したりする方法が、もっとも確実です。

人間の心理として「残ったお金を貯金しよう」と考えても、実際には使ってしまうケースが少なくありません。最初に貯金分を取り分け、残りの予算内で生活する習慣を身につければ、自然と節約意識も高まるでしょう。

「楽しい支出」は削らない!

楽しみがないと、節約を続けるのは困難です。趣味や娯楽費を完全に削るのではなく、予算を決めて楽しむことが継続の秘訣です。

過度な節約は反動で無駄遣いを招きやすく、長続きしません。自分にとって価値のある支出は残し、そうでないものだけを削ることで、満足度を保ちながら節約できます。

例えば、「月1回の外食は予算1万円で楽しむ」「3カ月に1回は家族旅行へ行く」など、メリハリをつけて節約を楽しむのはどうでしょうか。自分にとって価値のある商品やサービスにお金をかければ、高い満足度と幸福度を維持しつつ、洗練された家計運営ができるでしょう。

節約を継続するための「心構え」

節約が苦行になっては、なかなか継続するのは難しいでしょう。以下で、節約を継続するための「心構え」を解説します。

完璧を求めず「80%ルール」で続ける

節約を始めたばかりの頃は、完璧にルールを守ろうとしがちです。しかし、100%完璧を目指すとプレッシャーが大きくなり、挫折の原因となります。

「今月は80%達成できれば合格」という心構えで、ある程度は気持ちにゆとりを持って取り組みましょう。この余裕が心理的負担を軽減し、長期的な継続につながります。

また、失敗した月があっても自分を責めず、翌月から再スタートする柔軟性を持つことも大切です。短期間で節約の成果を出すのではなく、習慣として定着させるほうが重要です。

小さな成功を積み重ねて自信をつける

いきなり月3万円の節約を目指すのではなく、最初は月1万円から始めて、段階的に金額を増やしていくアプローチがおすすめです。

小さな成功体験を積み重ねることで、「自分にもできる」という自信が生まれ、より大きな目標に挑戦する意欲が湧いてきます。また、節約が習慣化されることでコツをつかみ、貯金に回せる金額を増やせるでしょう。

節約した金額を記録し、達成感を味わうことも継続のモチベーションになります。家計簿アプリを活用して、視覚的に成果を確認できる環境を整備しましょう。

周囲の環境を味方につける工夫

節約を成功させるには、家族や友人に目標を共有し、協力してもらうことが効果的です。

一人で頑張ろうとすると、誘惑に負けやすくなったり、モチベーションが下がったりしがちです。しかし、周囲の人に節約目標を伝えることで自分にもプレッシャーがかかり、実現に向けた努力を継続できます。

特に、家族は一緒に財産を築いていくためのパートナーです。家族全員で節約意識を持ち、励まし合うことも、継続の大きな支えになります。

まとめ

月3万円の節約を無理なく続けるには、固定費の見直しや先取り貯金、メリハリのある予算管理を徹底しましょう。完璧を求めず80%の達成を目指し、小さな成功を積み重ねることで、ストレスフリーな節約が実現できます。

長期的に節約を継続するには、心構えも大切です。息が詰まらないような工夫をして、メリハリをつけて楽しみを確保しながら、無理のない貯金習慣を始めてみてください。


監修者:柴田 充輝

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。