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管理栄養士「もったいない!」 実は『豚肉』と相性の良い食べ物があった…組み合わせたい“あの食材”とは?

  • 2025.7.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

豚肉は日本の食卓に欠かせない人気のお肉ですが、ただ焼くだけや煮るだけではもったいない!実は、管理栄養士が推奨する『豚肉と相性抜群の食材』があることをご存じですか?組み合わせることで栄養価がアップしたり、旨みが増したりと嬉しい効果がたくさん。

今回は、豚肉の美味しさや健康効果をさらに引き出す食材について深掘りしていきます。

豊かな味わいと栄養価を引き出す!豚肉と組み合わせたい食材の魅力

豚肉は良質なたんぱく質やビタミンB群、特に疲労回復に効果的なビタミンB1が豊富に含まれています。ただ、ビタミンB1は水溶性で熱に弱いという特性もあるため、調理法や食べ合わせがポイントに。

そんな豚肉との相性が良い食材として、管理栄養士が特におすすめするのがねぎ玉ねぎなどのネギ類です。これらの食材には「アリシン」と呼ばれる成分が含まれており、アリシンはビタミンB1の吸収を助け、体内でより効率よくエネルギー代謝に役立つ形(アリチアミン)になります。このアリチアミンは、疲労回復をサポートするビタミンB1の吸収率を高める働きを持つのです。

さらに、にんにくしょうがも豚肉と相性抜群。これらには抗酸化作用があり、豚肉の脂肪分の消化を助けるほか、体を温めて血行を促進する効果も期待できます。体の内側から温まる料理として、豚肉としょうがの組み合わせは冷房で冷えてしまいがちな今の時期にもぴったりです。

管理栄養士もおすすめ!具体的な組み合わせとそのポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では実際に、どんなメニューが良いのでしょうか?ここでは代表的な例をいくつかご紹介します。

  • 豚肉とねぎの炒め物:豚肉のビタミンB1をねぎのアリシンが効率的にサポートし、疲労回復が期待できます。ごま油で香ばしく仕上げるとよいでしょう。
  • 豚肉のしょうが焼き:独特の香り成分が、料理の脂っぽさを和らげ、食欲を刺激してさっぱりと食べやすくします。
  • 豚汁に玉ねぎやにんじんをプラス:味噌汁ベースで野菜も豊富に摂れるため、栄養バランスが良く、寒い季節にぴったりのメニューです。

さらにビタミンC豊富な食材も合わせると、鉄分の吸収がアップし、貧血予防につながります。例えば、ピーマンやブロッコリーパプリカなどがおすすめです。

食材の組み合わせは、味の相性だけでなく、栄養面のサポートも考えるとグッと健康効果がアップします。忙しい日でも無理なく続けられるように、ちょっとした工夫を試してみてくださいね。

知っておきたい豚肉の食べ合わせのコツ

今回ご紹介した豚肉とねぎ類、しょうが、ビタミンC豊富な野菜の組み合わせは、管理栄養士も推奨する理想的な食べ合わせです。豚肉に含まれる疲労回復ビタミンB1の活性を高めつつ、体に優しい美味しさも引き出します。

一方で、豚肉の脂質が気になる場合は、野菜をたっぷり使って全体的にカロリーコントロールを意識すると食べ過ぎ防止に。炒め物や煮込み、スープなど調理法を変えて、飽きずに楽しむのもポイントです。豚肉料理に一工夫加えて、栄養もおいしさもアップする食卓を楽しみましょう。


監修者:西島 理衣(管理栄養士)
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属の管理栄養士。子どもから大人までの食育と栄養指導に携わり、「薬だけに頼らない健康づくり」をサポート。日常生活で実践しやすい食事アドバイスを得意としています。食事から始める健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。