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医師「避けてください」→実は『色素沈着やシミ』の原因になっている…日焼けした後の“NGケア方法”とは?【医師が監修】

  • 2025.7.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

暑い季節になると、ついつい外で過ごす時間が増えて日焼けしがち。でも、日焼けの後のケアで「これって実は良くないかも?」と感じたことはありませんか?ついよかれと思ってやっていたケアが、肌に逆効果になることもあるんです。

医師からも「避けてほしい」と言われるNG行動にはどんなものがあるのか、正しいケアのポイントと共にわかりやすくご紹介します。

知ってるつもり?日焼け後にやってしまいがちなケアの落とし穴

日焼けした後の肌は、ただ「冷やせばいい」「保湿すればいい」と漠然と思っている人も多いでしょう。

確かに冷却や保湿は大切ですが、具体的にどんなアイテムを使い、どういう順番でケアするかで効果や肌の回復度は大きく変わります。また、日焼け直後は肌のバリア機能が低下し敏感になっているため、刺激の強いものは避けなければいけません。例えば、よくある誤解として「ワセリンなどの油分でしっかりフタをすればいい」と考えている人もいますが、実はこれが逆効果になることもあります。

さらに、市販のアフターサンローションの中にはアルコールが多く含まれているものもあり、これらは日焼けした肌では刺激になってしまうこともあるのです。疑問に思うのが「日に当たった直後に冷たい水を浴びればいいのか」「早く外用薬を塗るべきか」といったこと。実際には水分を与えるタイミングや使用する成分の選択が重要で、知らず知らずのうちに肌ダメージを悪化させてしまう可能性があります。

過度な冷却は避けて!日焼けしたあとのNG行動

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

日焼け後に避けたい代表的なNG行動のひとつは「冷やすのに氷を直接肌に当て続けること」です。これは肌細胞を急激に冷やし凍傷に近い状態にしてしまい、さらにトラブルを引き起こすリスクがあります。そっと優しくタオルで冷やすのが正解です。

また、「日焼け後すぐに強い保湿クリームや油分の多いものをベタベタ塗る」ことも逆効果。赤みと炎症が強い時は皮膚の状態が落ち着くまで、ヒアルロン酸がメインで配合されたみずみずしいジェルやローションを使い、肌の水分補給を優先しましょう。油分は皮膚がある程度回復するまで控えたほうが負担が少ないとされています。

さらに、日焼けした肌にスクラブやピーリング剤を使ったり、強めの角質ケアは絶対に避けてください。これは肌のバリアをさらに壊してしまい、色素沈着やシミの原因になります。自己判断で薬用成分の入った軟膏を多用するのもNGで、赤みが強い場合は必ず皮膚科を受診し、医師の指示に従うことが安心です。

日焼け後は皮膚が極端にデリケートな状態なので、できるだけ優しいケアが求められます。

<医師からのポイント>
日焼けは火傷のひとつなので、自己判断せず皮膚科を受診しても良いと思います。

良かれと思ってやっていたことが逆効果になるかも…

日焼け後は肌をいたわることが最優先で、間違ったケアは肌ダメージを長引かせるだけです。まずは氷を直接使うのをやめ、清潔な冷たいタオルや保冷剤で優しく冷やすこと。次に、しっかりと水分補給を行い、炎症が治まるまでは油分の多いクリームは控えめにしましょう。その後は低刺激で保湿力が高い製品を使い、肌の回復をサポートします。炎症が強く痛みもひどい場合は無理せず皮膚科を受診し、適切な治療を受けることがベストです。

よかれと思ってやっていた行動を見直し、正しい知識を持つことで、日焼けによるトラブルを未然に防ぎ、きれいな肌を保てます。この記事を参考に、日焼け後のケア方法を見直してみてはいかがでしょうか?


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。