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医師「シミ・そばかすの原因に」→“日焼け後”についやりがち…実はトラブルの元になる“意外なNGケア”とは?【医師が監修】

  • 2025.7.10
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

夏が近づくと日焼けで肌が赤くなり、数日後には皮がむけてくることがありますよね。ついむずむずしてめくれかかった皮を剥いてしまいたくなる衝動に駆られる方も多いはず。でも実際は、「日焼けでめくれた皮、剥いてもいいの?悪いの?」と迷う方も少なくありません。

この記事では、なぜ日焼けで皮がめくれるのか、その皮を剥いてしまうことについて医師の見解を分かりやすくご紹介します。

なぜ日焼けすると皮が剥けるの?

日焼けした肌の皮が剥けるのは、紫外線によるダメージで肌の表面細胞が死んでしまい、体が古い角質を剥がして新しい肌を再生しようとしているサインです。

これは体が自らダメージを回復させるための自然なターンオーバー(肌の生まれ変わり)ですから、ある意味、とても重要なプロセスといえます。

しかし、実際に皮を剥いていいかどうかは悩みどころ。剥くことで一時的にスッキリして気持ち良いかもしれませんが、そこに隠れたリスクもあります。

皮を剥くことのメリットとリスク、正しい対処法を詳しく解説

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皮を剥くことは一時的な爽快感や不快感の軽減につながるかもしれませんが、医師の意見を踏まえると「メリットよりリスクのほうが優位」だと考えられています。

皮膚を無理に剥がすと、まだ新しくてデリケートな肌が露出してしまい、そこから細菌感染や炎症が起こる恐れがあるからです。つまり、華奢な新しい肌が傷つきやすい状態になってしまうのです。また、皮膚のバリア機能が弱まると、紫外線のダメージも受けやすくなり、さらなる日焼けや色素沈着、シミ・そばかすの原因にもなりかねません

医師の見解によると、日焼け後の皮は無理に剥かず、自然に剥がれるのを待つのが基本です。肌を傷つける可能性があるため、剥きたい衝動を抑えて肌を保護してください。

具体的なケア方法として、医師は以下のポイントを推奨しています。

  • 冷たい水やなどでヒリヒリを和らげる
  • 日焼け後はアルコールや香料の入っていない保湿剤を優しく塗る
  • 強い日差しは避け、外出時はしっかり日焼け止めを塗る
  • 肌が完全に回復するまでは過度な摩擦を避ける

こうしたケアで早めの回復を促していくのが賢い対応策です。軽度の日焼けなら数日で回復しますが、もし腫れや水ぶくれ、大きな痛みがある場合は皮膚科受診が必要です。

皮がむけたあとはしっかりとケアを

日焼けで皮がめくれるのは、肌がダメージを修復しようとする自然な反応です。

つい気になって剥きたくなる気持ちも理解できますが、医師の見解からは「無理に剥かないこと」が健康な肌を守るためにとても大切だとされています。

皮膚が完全に回復するまで、優しい保湿や冷却を心がけて、刺激や摩擦を避けましょう。また、これを機に日焼け止めや日傘などのUVケアも徹底し、将来の肌トラブルを防ぐことが大切です。これから更に日差しが強くなる季節、しっかりと日焼け後のケアもおこないましょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。