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歯科医師「歯磨きが原因かも」 寝起きに口臭が気になる...寝る前に“NGな習慣”とは?

  • 2025.7.6
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

朝起きたとき、口の中がなんだか臭うと感じたことはありませんか?寝起きの口臭は多くの人にとって悩みの種ですが、「ちゃんと歯を磨いているのに…」と感じる人もいるでしょう。実は、その口臭の原因、意外にも寝る前の習慣が関係しているかもしれません。

どうすればすっきりした朝を迎えられるのか。この記事では、その謎に迫りながら、寝起きの口臭対策に役立つ知識をわかりやすく解説していきます!

寝起きの口臭問題は誰でも起こる

寝起きに口臭が気になるのは、単なる「寝ている間の口の乾き」だけではありません。まず知っておきたいのは、口臭の大きな原因の1つがお口の中の細菌の活動にあるということ。特に寝ている間は唾液の分泌が減り、どんな人でも口の中が乾燥しやすくなります。唾液には自浄作用や抗菌作用があるため、量が減ることで細菌の増殖が促され、嫌な臭いを放つ揮発性硫黄化合物(VSC)が発生しやすくなるのです。だからこそ、「寝る前に歯を磨くこと」は口臭ケアにおいて非常に重要な行動と言えます。

しかしここで注目すべきは、毎日夜にやっている歯磨き。やり方次第では状況を悪化させてしまう可能性があるのです

寝る前にやらないほうがいい3つのNG習慣

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

夜の歯磨きでやりがちなNGポイントにはいくつかあります。

1つ目は「強く磨きすぎること」です。力を入れてゴシゴシ磨くことで歯茎を傷つけ、炎症を起こすと逆に口臭の原因菌が繁殖しやすくなります。

2つ目は「磨き残し」や「歯間のケア不足」。歯ブラシだけでは磨ききれない歯と歯の間に食べかすやプラークが残ると、細菌の温床となり口臭が悪化します。

3つ目は「歯磨き後のうがいをしすぎること」。歯磨き粉に含まれるフッ化物は、虫歯予防に欠かせない頼もしい成分です。

このフッ化物が歯の表面にとどまることで、エナメル質の強化を助け、虫歯のリスクを減らしてくれるのです。しかし、ここで問題なのが「うがいのし過ぎ」。何度も繰り返しうがいをしてしまうと、せっかくのフッ化物を洗い流してしまう可能性があるのです。歯科医師によると、歯磨き後はさっと1回軽く水でゆすぐ程度がベストだそう

さらに、寝る直前に食べ物を食べたり、寝る前の喫煙・飲酒もお口の中の環境を悪化させやすく口臭のもととなります。このように、正しい歯磨き習慣と生活習慣を整えることが寝起き口臭の改善に不可欠なのです。

寝起きの口臭は歯磨きと習慣の見直しでしっかりケアしよう!

寝起きの口臭は、多くの場合、お口の中のの細菌が活動しやすい状態が影響しています。寝る前の歯磨きは大切ですが、強く磨きすぎたり、磨き残しがあったり、うがいをし過ぎたりすると逆効果になってしまうこともあります。

さらに、寝る直前の飲食や喫煙・飲酒といった習慣も口臭を助長するため見直しが必要です。口臭のないすっきりとした朝を迎えるためには、優しく丁寧に歯を磨き、歯間のケアも忘れず、生活習慣もしっかり整えることが重要です。

今回の記事を参考に、自分の寝る前の習慣を見直してみてはいかがでしょうか?毎朝の口臭に悩まされず、気持ちよく1日をスタートできるようにしましょう。


監修者:まつむら⻭科クリニック 院⻑ 松村賢(まつむら・けん)

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「いつまでもおいしく食べる」をモットーに、2015(平成27)年に地元である宮城県大崎市に「まつむら歯科クリニック」を開院。歯周病治療などの予防歯科を中心とし、保険診療・審美歯科・ホワイトニング・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーション・訪問診療など、幅広い診療を行っている。
<経歴>
奥羽大学⻭学部卒(医師免許取得)
東北大学大学院⻭学研究科博士課程修了(歯学博士)
仙台市内⻭科クリニック 分院⻑
まつむら⻭科クリニック開院