1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 家事をできるだけラクに。後藤由紀子さんのルーティンワーク

家事をできるだけラクに。後藤由紀子さんのルーティンワーク

  • 2025.6.10

家事分担は、夫や家電にもゆだね夫婦ふたり暮らしを楽しんでいます

朝、夫が淹れてくれるコーヒーで1 日が始まる

毎朝7時に将仁さんがハンドドリップするコーヒーのいい香りに包まれる後藤家。
「夫が淹れたコーヒーをおいしい! と褒めちぎっていたら、すすんで朝のコーヒー係を担ってくれるようになりました」

冷めないようスタンレーの魔法瓶に4杯分をまとめてドリップ。
「友人が焙煎していて新鮮でおいしい豆が手に入るんです。夫はブラック、私はカフェオレでカルシウムとたんぱく質を補給しています」

食洗機を使えない洗い物は夫が担当

せいろ、まな板、漆器、木製やアルミ製など食洗機が使えないものは将仁さんが手洗い。
「もともと食器洗いは夫が担当してくれていて、食洗機が来てからはだいぶんラクになったと喜んでいます」

体力& 時間に余裕が生まれ自分のために費やせる

「家事はもともと大好き」という後藤由紀子さん。長年にわたり、

家仕事の大半を担っていました。転機となったのは50歳のとき。

「息子が大学を卒業し、娘が成人した年で、気持ち的にいい区切りに。母親業が減ったので、家事も手を抜けるところは抜こうと思うようになりました」。

さらに、ここ数年の間に子どもたちが巣立ち、夫婦ふたりになったことで、より家事のシンプル化が進んだといいます。

「母親スイッチが完全にオフになり、時間的にも体力的にも、気持ち的にもぐんと楽になりました。1日の流れもとても穏やかで、ちょうどその頃から、新しい家事分担とルーティンが定まってきた気がします」

今は、家事を夫(将仁さん)と分担し、電子調理鍋や食洗器、ロボット掃除機などの家電も取り入れています。

「食べることが好きなので、家事のなかでは料理に割く時間がいちばん長いですね。豆やかたまり肉などをコトコト煮込む料理が多く、台所のコンロが2口しかないので、電気調理鍋が来てくれて本当に助かっています」

以前は、家にいるときはいくつかの家事を同時進行でこなし、テレビは〝ながら〟で観るのが常だったという後藤さん。

「長い年月の間に、夫も少しずつ家事の分担量を増やしてくれ、今は自分のために費やす時間が増えました。おかげで、YouTubeや初めてのお仕事など、新しい挑戦も楽しめています」

家事をできるだけラクに。 後藤さんのルーティン

想像以上に便利でらくちん家電のチカラを借りています

後藤家では数年前から家事のいくつかを家電に委ねています。

「掃除機係も食器洗い係も夫で、食洗機とルンバは夫孝行アイテム(笑)。私はクイックルワイパーで床掃除係でしたが、それでも負担が軽くなったことを実感しています」。

時間のかかる煮物は電気鍋に託し、食後の器は食洗機にポンポン。
シンクにものがない状態を保てて気持ちもすっきり。

ロボット掃除機は約6年前から愛用。
「ボタン1個で全部やってもらえて本当に助かっています。私が担当するクイックルワイパーがけの回数も減り、ルンバ君にいただいた時間を大切に使っています」

食洗機はパナソニック、電気調理鍋は通販番組(ショップジャパン)で見かけて購入。

「大きさや機能を調べるのが億劫で投入を後まわしにしていましたが、料理も食器洗いも毎日の仕事。買って大正解でした」。

収納はざっくりともののありかを決めて

収納は頑張り過ぎず、行き場を決めて散らからないよう心がけているという後藤さん。

「仕分けにくいこまごまとしたものは仮置きする隠し場所を作り、収納の圧から逃れています」

文房具や診察券など色やデザインに統一感のないものは古道具市で買い集めた古箪笥の引き出しにしまってすっきり。

コースター類(左)、封筒やポチ袋などのペーパー類(中)からDM 類、捨てられない紙袋など仕分けに困るものなどはかごに放り込み、布をかけて目隠し。

引き出しの中はジャンル分けして収納。深すぎず、中のものが一目瞭然。
文房具、切手、便箋類、宅急便の用紙など色やデザインがバラバラでも丸ごと隠せてすっきり。
「診察券は、1段の引き出しを空箱で仕切って家族ごとに分けて入れています」

〝ついで家事〟で作業効率を上げて気持ちも軽やかに

「食品を包むプラごみはかさばって台所を占拠しますし、夏場は臭いも気になります」。

そのため水曜日のプラごみの収集日に合わせて、火曜日にまとめて買い物をするのが後藤さんの1週間のルーティン。

「買った食材は、ついでに下処理しておくと、後の調理もスムーズで、はかどります」

後藤さんの行き付けのスーパーは火曜が特売日。
「ちょうど水曜がプラごみの日なので火曜に買い出しに行って下準備をしておくと、野菜が入っていたビニール、卵パックなどを翌日に捨てられます」

きのこ類は買ってすぐに小房に分け、ポリ袋へ入れて密閉し、冷凍。
「長期保存できて栄養価も高くなり、ぱぱっと使えて調理の際もラクです。ねぎも買ったらすぐに小口切りにして冷凍しておきます」

撮影/安彦幸枝 文/坂口みずき

大人のおしゃれ手帖2025年6月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

元記事で読む
の記事をもっとみる