1. トップ
  2. おでかけ
  3. 静嘉堂文庫美術館にて開催。「絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ」

静嘉堂文庫美術館にて開催。「絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ」

  • 2025.6.8

神仏と人物、その“かたち”に秘められた物語

「大内図屏風」左隻
「大内図屏風」左隻(承安五節絵隻)江戸時代(17~18 世紀) 後期展示

東京・丸の内、静嘉堂文庫美術館にて、日本絵画のなかに表現されてきた「神仏」と「人物」に焦点を当てた「絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ」が開催される。会期は7月5日(土)から9月23日(火・祝)まで。

重要美術品「春日宮曼荼羅」 南北朝時代(14世紀)
重要美術品「春日宮曼荼羅」 南北朝時代(14世紀) 後期展示

本展は、やまと絵、仏画、垂迹画、道釈画などを通じ、古美術の中に息づく“人のかたち”“神のかたち”の意味を紐解くもの。人物のポーズ、装束、表情に隠された象徴や、仏が人々を救済するために神の姿を借りて現れる考え方を指す「本地垂迹思想」など、ビジュアルと物語性が交錯する日本独自の宗教美術に触れることができる。

重要文化財 牧谿「羅漢図」
重要文化財 牧谿「羅漢図」 南宋時代(13世紀) 前期展示
国宝 因陀羅筆・楚石梵琦題詩「禅機図断簡 智常禅師図」
国宝 因陀羅筆・楚石梵琦題詩「禅機図断簡 智常禅師図」 元時代(14世紀) 前期展示

展示の大きな魅力のひとつは、入門編でありながらも国宝や重要文化財を含む名品が展示されていること。たとえば、春日社の神仏関係を凝縮して描いた重要美術品「春日宮曼荼羅」、深い瞑想にふける羅漢の姿を描いた重要文化財 牧谿「羅漢図」 、悟りの瞬間を描いた中国禅画の名品、国宝 因陀羅筆・楚石梵琦題詩「禅機図断簡 智常禅師図」など、珠玉の作品が揃う。

狩野常信「琴棋書画図屏風」
狩野常信「琴棋書画図屏風」 江戸時代(17~18世紀) 前期展示

さらに、夏休みに合わせた親子向けのギャラリートークや謎解きワークシートも用意されており、大人だけでなく子供も楽しめる試みも。「神仏」と「人物」をめぐる奥深い日本美の世界に、触れてみてはいかがだろうか。

重要文化財 「春日本迹曼荼羅」
重要文化財 「春日本迹曼荼羅」 鎌倉時代(14世紀) 前期展示

◆絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ
会期】 2025年7月5日(土)~9月23日(火・祝)
※前期:7月5日~8月11日 / 後期:8月13日~9月23日(ほぼ全作品入れ替え)
会場】 静嘉堂文庫美術館(東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1階)
開館時間】10:00~17:00(第4水曜は20:00まで、9/19・20は19:00まで)
休館日】月曜(ただし祝日開館・翌平日休館。詳細は公式HPへ)
入館料】一般1,500円、大高生1,000円、中学生以下無料

 

 

元記事で読む
の記事をもっとみる