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【60代エンタメ】吉沢亮と横浜流星の魂のぶつかり合いに心震える!歌舞伎界に生きる男の半生を描いた映画『国宝』

  • 2025.6.6

吉沢亮さんが主演し、横浜流星さんが因縁のライバル関係にある歌舞伎役者を演じた映画『国宝』が6月6日(金)より全国公開されます。

作家・吉田修一氏が3年間歌舞伎界の裏側に密着して書き上げた小説『国宝』を、『悪人』(2007年)『怒り』(2016年)に続く3度目のタッグとなる李相日監督が映画化。第78回カンヌ国際映画祭では監督週間部門で公式上映され、約6分に渡る熱狂的なスタンディングオベーションに包まれました。運命に翻弄される歌舞伎役者をスクリーンの中で“生き切った”俳優陣の姿に心打たれる大作の、見どころを紹介します。

ストーリー

<ストーリー>
この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄(吉沢亮/少年期:黒川想矢)は、任侠の一門に生まれる。抗争によって父(永瀬正敏)を亡くした後、上方歌舞伎の名門の党首・花井半次郎(渡辺謙)に引き取られ、歌舞伎の世界に飛び込む。そこで半次郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介(横浜流星/少年期:越山敬達)と出会う。
生い立ちも才能も異なる二人はライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが運命の歯車を大きく狂わせていく――。

【見どころ1】任侠生まれ歌舞伎家育ち:波乱万丈の半生を追う壮大な物語

任侠の一門で跡取り息子として生まれながらも歌舞伎役者の家に入り、芸道を極めようともがきながら生きた一人の男の壮絶な一代記。主人公・喜久雄は、共に育ちライバルでもある歌舞伎界の御曹司・俊介やその家族、関わり合った女性たちを巻き込み、巻き込まれ、時代に翻弄され……激しい浮き沈みを繰り返します。原作の壮大な世界観が見事に映像化されているので、2時間54分があっという間に感じるほど作品世界に没入できるはず!

【見どころ2】歌舞伎の舞台を完全再現

「本物の歌舞伎役者になりたい」と願う主人公と、そのライバルを演じるため、吉沢亮さんと横浜流星さんは女形の所作や踊りなど、1年半かけて歌舞伎の稽古を積んだと語っています。劇中劇として「二人藤娘」「京鹿子娘道成寺」「曾根崎心中」などの演目の一部が披露されますが、セット、照明、衣装、音楽すべて本格的で、歌舞伎の舞台が完全再現されています。
とはいえ、あくまでも物語の中に歌舞伎のシーンが盛り込まれているので、歌舞伎を見たことない方、詳しくない方でも肩肘張らずに楽しめます。

役者陣はそれぞれ女形として美しいのはもちろん、その時その時の登場人物の心情を込めながら表現するという難しいことをやってのけています。華やかな姿だけではなく、汗で化粧がドロドロになった姿も追い、息遣いまで聞こえるようなカメラワークにもご注目を。

【見どころ3】役を超えた俳優同士の魂のぶつかり合いに心震える

吉沢亮さんはこの作品を「僕の今までの役者人生の集大成」と言うほど魂を込めて演じていました。それを受ける横浜流星さんの芝居も素晴らしく、二人が対峙したり思いを共有したりするシーンでは、役を超えた俳優同士の魂のぶつかり合いが見えるようでした。どんな境遇に身を置いたとしても、歌舞伎役者であることをあきらめず“国宝”という高みを目指す、ある種の恐ろしさすら感じる熱演に心が震えます。芸に生き、芸に生かされた喜久雄が行きつく先はどこなのか。彼が見る景色を、ぜひ劇場で体感してください。

作品情報

『国宝』
6月6日(金)全国東宝系にて公開

原作:「国宝」吉田修一著(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
監督:李相日
出演:吉沢亮
横浜流星/高畑充希 寺島しのぶ
森七菜 三浦貴大 見上愛 黒川想矢 越山敬達
永瀬正敏
嶋田久作 宮澤エマ 中村鴈治郎/田中泯
渡辺謙

配給:東宝
©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会

この記事を書いた人 富田夏子

エンタメ&フード分野が得意なライター歴20年の経験を活かし、「映画ごはん研究家」として “映画とごはんをつなぐメディア”をSNS上で運営。映画と食に関連する情報や体験をシェアしている。 雑誌やWEBへの映画レビュー連載歴は13年で、俳優や映画監督のインタビューを多数手がける。料理取材の試食は残さず食べる食いしん坊。

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