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地元の顔がナビゲート!日本全国おいしい酒場百選 〜京都編〜

  • 2025.6.4
日本全国おいしい酒場百選。京都〜前編〜

案内人1:門上武司(フードコラムニスト)

manoir(マノワール)28

京都での特別な夜はじっくりワインと向き合う

・京町家の落ち着いたワインバー。
・お酒は基本ワインのみ。ボトルワインは300種類ほどを常備。
・おつまみは、贅沢に京都の人気料理店からのお取り寄せで。
・二条の中華〈大鵬〉から焼き豚や水餃子。〈祇園にしむら〉からサバ寿司を。

オーナーの北村さんはおもてなしの天才です。お客さんの表情を見ながら、その人に合うワインを選んでくれます。何度か通うと好みもわかってくれるんです。(門上)

京都〈manoir28〉店内
オーナーは名古屋では高名なソムリエ、北村貴史さん。

Information

ワイン

manoir28

カウンターに座れば、目の前に季節の植栽が映り込むという優雅な演出が迎えてくれる。初めての来店時のみ、ホームページからの予約を。グラスワイン2,800円~。

住所:京都府京都市中京区八百屋町98-3 
TEL:なし
営:15時~24時
不定休
Instagram:@manoir28_kyoto

ブランカ

一度味わったらもう最後。地方の客までも常連化

・和・中・沖縄を混ぜたような創作酒場。
・その無国籍料理で、シェフのスパイス使いが肝のアテを楽しむ。
・コーヒー泡盛は度数は高いがアイスコーヒーのように飲める(ので危ない)。
・ヘベスやブラッドオレンジなどを使った自家製サワーもやみつき。

どれだけ飲み食いしても外せないのは、21時以降の「ご飯食べる人ー!」の声かけで始まる炊きたて鉄鍋ご飯。日によっておにぎりや混ぜご飯に。おまけに1品付いたり。(門上)

京都〈ブランカ〉牛肉とラ・フランスのサラダ
スパイスのエスニックな香りを感じる白和えや、ミョウガやパクチーが入った牛肉とラ・フランスのサラダなど、一度食べたら忘れられない食材の組み合わせの妙は、旨いを通り越してずるい。

Information

京都〈ブランカ〉外観

ブランカ

店主は吉岡哲生さん。

住所:京都府京都市中京区丸屋町334 
TEL:075-255-6667
営:18時~23時
休:日曜

il filo(イルフィーロ)

イタリアン割烹とはすなわち、食材からのイマジネーション

・アラカルトで頼めるイタリアン割烹。
・佇まいもまさに割烹。
・メニュー表には食材名のみ。
・調理はその日の気分でシェフと相談。
・食材はシェフの衝動買いが多め。
・ワインは底抜けに明るいマダムに相談。
・時にはパスタとワイン1杯でも。

シンプルなカチョエペぺ(チーズとコショウのパスタ)から、オーソブッコ(仔牛のすね肉の煮込み)のように手の込んだものまで、どれもワインとよく合います。(門上)

京都〈il filo〉クルマエビを使った料理
〈il filo〉で門上さんが頼んだのはクルマエビを使った料理。ナスのピュレにさっとボイルしたクルマエビは、甘味が生きたところでナスの味わいとのマッチングを楽しむ。
京都〈il filo〉入口
筆記体の店名に家紋が描かれた暖簾(のれん)はイタリアン割烹にふさわしい佇まい。

Information

京都〈il filo〉の料理

il filo

量の調整もできるので、一人でも行きやすい。締めまで食べて飲んで、1人10,000円とちょっと。要予約で。

住所:京都府京都市中京区上大阪町519 
TEL:075-221-2788
営:12時~14時、18時~22時(木は夜のみ)
休:水曜
Instagram:@il.filo.kyoto

profile

フードコラムニスト・門上武司

門上武司(フードコラムニスト)

かどかみ・たけし/1952年大阪府生まれ。関西の食雑誌『あまから手帖』の編集顧問やテレビの食番組の企画などを行う。スイーツ、懐石、フレンチまで食のことならお任せあれな、365日ほぼ外食の自称食いしん坊。京都在住30年。

案内人2:山田尚人(〈YAMADA MPD ART CLUB〉店主)

たつみ

河原町のスタンダード。瓶ビールが飲みたくなります

・大量の短冊メニューは冷蔵庫にも侵食。
・白に赤枠が定番、黄色が日替わり。
・立ち飲みもできるコの字カウンター。
・ポテサラ、牛すじ、チーズ天ぷらなど定番がなんだかんだで人気メニュー。
・イチジクなどフルーツを使った小洒落たつまみも時季により登場。

地元の僕らも何かしら用があって四条河原町にいる時に、「〈たつみ〉でも行こうか」となる酒場。旅行者から近所のおっちゃんまで愛用する、間口の広いお店です。(山田)

京都〈たつみ〉店内

Information

手羽先

たつみ

1968年創業。お酒はハイリキも人気で、「澤屋まつもと」「蒼空」など京都の地酒もしっかり揃える。混んでいても少し待てば入れます。

住所:京都府京都市中京区中之町572 しのぶ会館1F 
TEL:075-256-4821
営:12時~22時
休:木曜

龍門 本店

いわゆる京風中華からハミ出して、辛い本格四川料理と中国酒で乾杯

・京都最高峰の四川料理と評判。
・並んでいたとしても回転が速いので意外とすぐ入れる。
・1皿1,000円前後でボリューミー。
・人気はピリ辛炒め。ナスと山椒、ジャガイモとニラなどから選べる。
・一番人気はしっかり辛い麻婆豆腐。

以前、四川省で食べた「魚香(ユイシャン)」とつく料理がここにもあり美味。豆板醤(トウバンジャン)にネギやショウガ、酢を合わせた調味法のことで、豚肉のピリ辛炒めがその手法で作られています。

京都〈龍門 本店〉ナスのピリ辛炒め、麻婆豆腐
ナスのピリ辛炒め950円、麻婆豆腐850円。

Information

京都〈龍門 本店〉外観

龍門 本店

大人数で訪れるのはもちろん楽しいものですが、おかず+白ご飯にビール1本、で一人定食屋さん的に使う人も少なくない。海鮮焼そば750円、青島(チンタオ)ビール550円。

住所:京都府京都市東山区三条通大路西入ル北側 
TEL:075-752-8181
営:17時~22時30分
休:無休
HP:https://chojo.jp/store/honten.html

食堂ルインズ

古びた町家にカオスなオブジェ。その実はマジメなワイン食堂

・路地にあるカフェ的なフレンチ。
・中庭がある町家を改装。
・焼き鹿、焼き鴨それぞれ2,800円。
・鴨の生ハムはリピート率高め。
・野菜は絶妙の火加減。一番人気は焼き野菜の盛り合わせ1,500円~。
・グラスワインはその時々で種類色々。

生ビールは常にキリッと冷え、鹿肉もまったく臭みなし。ノートに手書きのメニューもアジがあり、当たり前の仕事を丁寧にこなす店主の誠実さがおいしい店です。

京都〈食堂ルインズ〉外観
15時オープンにつき昼飲みも叶う〈食堂ルインズ〉の外観。黒板で知らせるのはスープとメインの2皿セット3,300円、前菜がさらに付く3皿セット4,300円。
京都〈食堂ルインズ〉店内

Information

京都〈食堂ルインズ〉の料理

食堂ルインズ

ルインズとは英語で廃墟を意味する。八朔生搾りジュースの八朔ブルドッグ1,000円など、ユニークなお酒メニューも。グラスワイン1,000円~。

住所:京都府京都市下京区稲荷町319 
TEL:075-708-5853
営:15時~23時(21時フードLO)
休:火曜、不定休
Instagram:@syokudoruins

TONA(トナー)

料理にもランプにもこだわったワイン1杯からの京町家フレンチ

・フレンチベースの創作料理酒場。
・エスカルゴバターならぬツブ貝バターなど、日本の食材を仏風にアレンジ。
・築150年の京町家をリノベーション。
・店構えはコースの店だがワイン1杯からOK。2軒目の利用もウェルカム。
・ナチュラルワイン中心だが焼酎もいい。

照明には京都〈ARUSE〉のヴィンテージランプ、椅子にはウィンザーチェアを。インテリアばかりに目が行きがちですが、意外なところでシュウマイがおいしいです。

京都〈TONA〉店内
まだらに張られた茶系のタイルに重厚なカウンター。採光窓の位置取りやライティングされた絵画といった、端から端まで行き届いた空間を作り上げた〈TONA〉の店内。
京都〈TONA〉外観

Information

京都〈TONA〉の料理

TONA

写真はベーコンと鳴門れんこんのロースト1,700円。大羽イワシのマリネ1,400円、煮アナゴのオムレツ1,800円などもおすすめ。満席でもスタンディングスペースあり。

住所:京都府京都市下京区桝屋町477 
TEL:075-275-2800
営:17時~23時
休:水曜
Instagram:@tona_kyoto

profile

〈YAMADA MPDART CLUB〉店主・山田尚人

山田尚人(〈YAMADA MPD ART CLUB〉店主)

やまだ・なおと/1987年京都府生まれ。骨董店の多い寺町通で、祖父の茶道具店〈山田萬宝堂〉の屋号を継ぎ、骨董店〈YAMADA MPD ART CLUB〉を2021年に開業。民藝、普段使いの骨董、朝鮮工芸などを扱う。

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