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ブロッコリーの『茎』捨てるべき?食べるべき? 管理栄養士に理由も含めて聞いてみた

  • 2025.6.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

スーパーでブロッコリーを買ったとき、みなさんは茎をどうしていますか?「固そうだから捨ててしまう」「茎は食べられないと思っている」そんな声もよく聞きます。

今回では、管理栄養士の視点を交えながら、「ブロッコリーの茎は捨てるべき?それとも食べるべき?」という疑問にズバリお答えします!料理のヒントも紹介しますので、最後まで読んでみてくださいね。

ブロッコリーにはどんな栄養があるの?

まず、ブロッコリーにはどんな栄養があるのか詳しく見ていきましょう。主に、ビタミンCやビタミンK、カリウムなどが含まれています。

まずビタミンCはレモン顔負けの含有量で、免疫力向上や美肌効果に期待できます。またビタミンKは丈夫な骨づくりにも不可欠です。骨に存在するオステオカルシンというたんぱく質をビタミンKが活性化させ、カルシウムを骨に沈着させることで骨の形成を促します。またカリウムも豊富で、むくみの解消や血圧調整に役立つのが嬉しいポイントです。

さらに注目したいのがスルフォラファンという栄養素。この成分は体内の解毒酵素の働きを高めることが研究で示されており、がん予防の可能性も考えられています。加えて、ブロッコリーに含まれる食物繊維は腸内環境を整え、便通改善や腸内フローラのバランス維持に一役買います。調理法も蒸す・茹でる・生食などで、栄養素の吸収率が変わるため、上手に取り入れるのがポイントです。

管理栄養士が教える『ブロッコリーの茎』の活用法と栄養価

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

管理栄養士の情報によると、茎の部分を捨ててしまう人も多いですが、実はこの部分には栄養が詰まっています。よく食べられている房の部分よりもカリウムや食物繊維が多く含まれています。

例えば、薄切りにしてスープに入れたり、スティック状に切って蒸す・炒めると香ばしい味わいになります。また茎は甘みがあって、バター炒めやマヨネーズと合わせたおつまみとしても人気です。料理の幅が広がるだけでなく、食物繊維の摂取量が増えることで腸の調子を整えやすくなるといった健康効果も期待できます。

こうした理由から、茎を「捨てる」のではなく、「食べる」ことがおすすめだといえるでしょう。

ブロッコリーの茎はできれば捨てずに賢く活用しよう

ブロッコリーの茎は、管理栄養士の視点からも、栄養価が豊富で、調理次第でおいしく食べられる食材です。固そうに見えますが、下処理や調理法を工夫することで柔らかくなり、食感も楽しめます。

健康効果を高めるために、ぜひ茎も一緒に食べて、食材を無駄なく活用しましょう。


監修者:西島 理衣(管理栄養士)
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属の管理栄養士。子どもから大人までの食育と栄養指導に携わり、「薬だけに頼らない健康づくり」をサポート。日常生活で実践しやすい食事アドバイスを得意としています。食事から始める健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。