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『ONE PIECE』放送開始から26年を迎える国民的アニメが“深夜行き”…決断に漂う“不穏な未来”とは?

  • 2025.7.4
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Google Geminiにて作成(イメージ)

TVアニメ『ONE PIECE』は、2025年で放送開始から26年目を迎えます。

さらに同年4月には、約18年間続いていた“日曜朝9時30分”の放送枠から、“日曜夜11時15分”へと移動。現在は全国ネットで深夜帯に放送されています。

つまり、誰もが知る“国民的アニメ”が、朝の定番から深夜枠へと移されたのです。

そんな今回は“国民的アニメが深夜行き…その決断に漂う不穏な未来”をご紹介します!

※この記事は111巻までのネタバレを含みます。

“家族で観る朝アニメ”の終焉?

かつてONE PIECEは、子どもから大人まで家族全員で楽しめる“国民的アニメ”として、日曜朝の定番でした。

しかし長期連載にともなって物語は複雑化し、セリフも増加。現在の視聴者の中心は、初期をリアルタイムで観ていた30代以上へとシフトしています。

一方、現代の子どもたちはテレビ離れが進み、視聴はYouTubeや配信サービスが主流。
その結果、リアルタイムで家族そろって観る“共通体験”としての役割は徐々に薄れ、視聴率も低下していったと考えられます。

こうした変化を受けて、テレビ局側も“今の視聴者に合う時間帯”を模索し、たとえ国民的アニメであっても、深夜への移行を決断せざるを得なかったのかもしれません。

新規ファン獲得の“間口”が狭まる

『ONE PIECE』が深夜枠に移行したことで、子どもたちがリアルタイムで視聴するハードルが一気に上がりました。

夜遅い時間の放送は、生活リズムや学校の都合からも不向きであり、保護者が視聴を制限するケースも多くなります。

結果として、“たまたまテレビで観てハマる”という偶発的な出会いは減り、アニメは“興味がある人が自ら探して観るコンテンツ”へと変化。アニメへの最初の入り口=間口が狭まってしまいました。

これにより、新規ファンの獲得が難しくなり、長期的にはファン層の高齢化と、ファン人口減少を招きかねません。

深夜枠は、現在のシリアスな展開の作品の質を守る一方で、未来のファンを遠ざける“両刃の剣”にもなり得るのです。

“文化より広告収益”重視の流れが加速している?

テレビ局がアニメを深夜に移す背景には、“文化的価値より広告収益を優先する”というテレビ局の姿勢の変化がありそうです。

アニメは、幅広い年齢層を対象とするためターゲットが曖昧になりやすく、またCMで扱える商品も限られがち。そのため、スポンサーにとっては効率の悪い枠と見なされることが少なくありません。

とくに日曜朝のような時間帯は、情報番組や通販番組を編成するほうが広告単価が高く、局にとっては収益を上げやすいのです。

これは単なる番組編成の問題ではなく、テレビが“文化を支えるメディア”から、“収益を重視するビジネス装置”へと変貌しつつあることを表しているのかもしれません。

まとめ

今回は“国民的アニメが深夜へ…その決断に漂う不穏な未来”をご紹介しました。

『ONE PIECE』の深夜枠移動は、単なる時間帯の変更ではありません。それは、かつてのような“家族で一緒に観る”体験の終焉であり、会話や絆を生んでいた文化の断絶でもあるのです。

さらに、深夜枠は子どもたちが気軽にアクセスできる時間帯ではなく、新しいファンが獲得しにくい構造も孕んでいます。

これらの要因が重なった今、『ONE PIECE』という“国民的アニメ”の未来は、静かに、そして確実に揺らいでいるのかもしれません。


※記事内の画像はイメージです。
※当記事は、投稿者の許諾をいただいた上で記事化しております。

出典:「ゆっくり考察クリーム」
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