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『ONE PIECE』絶句するほどの“救いなき過去”…ファンの胸に突き刺さった“悲痛エピソード”とは?

  • 2025.7.2
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Google Geminiにて作成(イメージ)

『ONE PIECE』に登場する支配階級・天竜人。その横暴ぶりは作中でもたびたび描かれてきましたが、なかでも彼らのせいで人生そのものを狂わされたキャラクターたちの存在は、物語に重く深い影を落としています。

今回は、そんな苛酷な過去を背負う3人の人物にスポットを当て、それぞれの物語を振り返っていきます。

※本記事は『ONE PIECE』第111巻までのネタバレを含みます。

くまを苦しめた“バッカニア”の血と家族の死

バーソロミュー・くまは、“バッカニア族”という特異な血を引くことで、人間扱いされず幼い頃から重労働を課せられる苛酷な運命を背負っていました。さらに目の前で父親を失い、心身ともに追い詰められていきます。

そんな中でも読者の記憶に強く残ったのは、くまの母の姿でした。
どれだけ苦しくても「大丈夫よ」と優しく語りかけ続けた彼女(108巻1095話)は、命を落とすその瞬間まで穏やかで美しいままでした。その静かな最期は「かえって怖い」とまで評されるほど、読者の心に深く突き刺さります。

くまの“やさしさ”の原点は、そんな母の姿にあったのかもしれません。

ハンコックが送っていた地獄のような奴隷生活

ボア・ハンコックは、わずか12歳で天竜人に奴隷として連れ去られました。
連れて行かれた先での毎日は、彼女が「死ぬことばかり考えていた」と語るほどの苛酷さ。人として扱われない地獄のような日々が続きました。

そんな彼女の支えとなっていたのは、妹たちの存在。姉として、自分だけでなく妹たちも守らなければならない。その一心で苛酷な日々を耐え抜いたハンコックは、フィッシャー・タイガーによる奴隷解放により、ようやく自由を手に入れます。

しかし、その心に刻まれた傷は今なお癒えていません。かつて奴隷だった事実が知られることを恐れ、誇り高く振る舞い続ける彼女の姿は、“強さ”と“弱さ”が同居するキャラクターです。

”タイヨウの海賊団船長”フィッシャー・タイガーと、信じ切れなかった世界

ハンコックたちを救った張本人、フィッシャー・タイガーもまた、かつて天竜人に捕らわれていた元奴隷のひとりです。脱出後は魚人島に戻り、“太陽の海賊団”を結成。奴隷たちの焼印を太陽のマークに変えるという、象徴的な運動を始めました。

彼は自由の象徴として多くの者に希望を与えましたが、心の奥底では人間への信頼を完全には取り戻せていませんでした。重傷を負った際、治療に必要な人間の血を拒んだことが原因で命を落としてしまいます。

この出来事は、彼が“肉体だけでなく心までも天竜人に支配されていた”という、あまりにも悲しい現実を象徴しています。

ジニーとボニー、報われなかった愛と命

くまにとって最愛の存在だったジニーも、また天竜人によって命を奪われたひとりです。
彼女は誘拐された末に“青玉鱗(せいぎょくりん)”という進行性の難病にかかり、娘・ボニーを出産した後、命を落としました。

ジニーは、最後まで天竜人への恨みを口にすることなく、ただ娘を案じ続けていました。しかし、くまに残ったのは“守りたかった人を守れなかった”という深い後悔でした。

その悔しさは、エッグヘッドでサターン聖に向けて放たれた“たった一発の攻撃”に込められていたのではないでしょうか。

おわりに

『ONE PIECE』は“夢”や“冒険”を描く物語である一方で、時に“地獄”のような過去を背負ったキャラクターたちの生き様が描かれます。天竜人によって人生を狂わされた彼らは、ただの被害者としてではなく、それぞれの“意志”や“希望”として物語に深く根を下ろしていきます。

くまの戦い、ハンコックの誇り、ジニーのやさしさ──それらはすべて、『ONE PIECE』という壮大な物語の核へとつながっているのです。


※記事内の画像はイメージです。
※当記事は、投稿者の許諾をいただいた上で記事化しております。

出典:「ゆっくり考察クリーム」
動画:【驚愕!! ガチで胸クソ悪すぎる天竜人の被害者の会3選!!】くまの絶望が悲惨すぎるヤバイ新事実