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「かなり衝撃的…」「最後まで観れなかった」"あまりにも過激な描写"に離脱者も…「半端ない」"19歳"人気女優に称賛殺到の名映画

  • 2025.7.9

“美しさ”と“痛み”は、表裏一体。

その極限を生きる若者の姿を、センセーショナルかつ繊細に描いたのが『蛇にピアス』です。この作品は、恋愛という言葉だけでは語り尽くせない、身体と心、性と暴力が交錯する“異色のラブストーリー”として多くの議論を呼びました。

社会の枠組みからこぼれ落ちた若者たちが、孤独と痛みに浸りながらも、どこかで“愛”を求めている――。

観る者に深い爪痕を残す映画『蛇にピアス』の魅力と衝撃を、視聴者の声や出演者のコメントを交えてひも解いていきます。

異色のラブストーリー『蛇にピアス』

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(C)SANKEI
  • 作品名(出典):『蛇にピアス』(ギャガ・コミュニケーションズ)
  • 公開日:2008年9月20日

あらすじ

金原ひとみさんの芥川賞受賞小説を原作とし、監督は蜷川幸雄さんが務めた映画『蛇にピアス』。主人公は、東京で退屈な日常を送る19歳のルイ(吉高由里子)

ある日、スプリットタンを持ち、全身にピアスやタトゥーを施したアマ(高良健吾)と出会い、強烈に惹かれていく。彼との関係をきっかけに、ルイは自らも舌にピアスを開け、背中にタトゥーを彫り、さらにスプリットタンを作るという過激な世界に足を踏み入れていきます。

やがて、アマの知人であり彫り師のシバ(ARATA/井浦新)とも関係を持つようになり、3人の奇妙な三角関係が始まります。やがて物語は、予想外の展開へと飲み込まれていき――。

愛、痛み、破滅、自己肯定――そのすべてが交錯する、深淵な作品です。

“身体改造”に魅せられた少女の逃避と執着

『蛇にピアス』の異色性を際立たせているのは、主人公ルイ(吉高由里子)が選ぶ“痛み”という選択肢です。

ピアス、タトゥー、スプリットタン――。

彼女は愛されるためではなく、むしろ“自分の存在を感じる”ために身体を傷つけていきます。SNSでは、「観ていて痛々しいけど目が離せなかった」「痛みの中にある愛が切ない」といった感想が寄せられていました。

それと同時に、あまりの過激な描写に「ここまでしないと愛を感じられないって、悲しい」「かなり衝撃的…」「最後まで観れなかった」という声も寄せられています。

『蛇にピアス』は、ただのショッキングな作品ではなく、“痛み=自己表現”というテーマを通じて、観る者の感情に鋭く切り込んでくるのです。

吉高由里子の”覚悟”と“挑戦”が生んだルイのリアリティ

当時19歳だった主演の吉高由里子さんにとって、『蛇にピアス』はまさに“覚悟の代表作”と言っても過言ではありません。過激な描写が多い中での迫真の演技は、女優としても人としても大きな挑戦を強いられる内容でした。

SNSでも、「吉高由里子の演技があまりにリアルで怖かった」「涙も出ないまま呆然とした」「半端ない」と、強いインパクトを残しています。

吉高由里子さんの演技力は、メガホンを取った蜷川監督も絶賛するほどの個性を持っており、肉体を通して魂を表現したその演技は、多くの観客に深く刺さったようです。

恋愛か依存か――ルイ・アマ・シバの関係性

アマ(高良健吾)シバ(ARATA/井浦新)という対照的な男性との関係性も、本作のラブストーリーとしての異色性を際立たせています。アマルイにとって“刺激と欲望”を象徴する存在。一方のシバは、“痛みと支配”の象徴でもあります。

ルイはこの2人の間を行き来しながら、少しずつ、“感情”の深みに沈んでいきます。恋愛という言葉だけでは説明できない、もっと複雑で生々しい感情の揺れが、観る者の価値観を揺さぶるのです。

SNSでは、「恋じゃなくて依存にしか観えなかった」「それでもルイが求めていたのは“認められること”だった気がする」といった考察も目立ちました。

まとめ

『蛇にピアス』は、愛や快楽の表層ではなく、その根底にある“痛み”にフォーカスした、非常に特異なラブストーリーです。

吉高由里子さんの体当たりの演技と、蜷川監督の大胆な演出が融合し、強烈なメッセージを残します。“存在証明としての愛”を描いた本作は、観る人によって捉え方がまったく異なる作品です。

安易なハッピーエンドではないからこそ、痛みとともに心に残る――。そんな唯一無二の作品として、語り継がれていくに違いありません。