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「11回観れる」「原作勢も納得の実写化では?」原作ファンから熱い支持を受ける“異例の実写化”…「ただただ脱帽」熱狂をみせたワケ

  • 2025.7.8

『ザ・ファブル』はヤングマガジン(講談社)で約5年間連載され、一度完結したのち、2023年に第2部も惜しまれながら完結した人気漫画です。実写化するにあたり殺し屋の役、バトルを表現できる役者ということで、岡田准一さんに白羽の矢が立ちました。漫画の見た目とギャップが大きいかと思いきや、ドンピシャのハマリ役に視聴者も大絶賛!今回は“衝撃的な戦闘シーンの映画”5選をセレクトしました。本記事では、第3弾として『ザ・ファブル』をご紹介します。


※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

伝説の殺し屋が一般人として一生懸命“普通”に生きようとするも、やっぱり巻き込まれる大騒動…

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(C)SANKEI
  • 作品名(配給):『ザ・ファブル』(松竹)
  • 公開日:2019年6月15日

あらすじ

どんな相手も6秒以内で仕留める、伝説の殺し屋“ファブル”(岡田准一)。裏社会で殺し屋として恐れられているファブルが、ある日、ボス(佐藤浩市)から休養と同時に指令を言い渡されます。その指令が「1年間、一般人として普通に暮らし、誰も殺してはいけない」というもの。佐藤アキラという偽名を使って、相棒のヨウコ(木村文乃)と兄妹のフリをして一般社会に溶け込もうと奮闘します。普通の生活に馴染んできたころに、思わぬトラブルに巻き込まれてしまいます。

2人が暮らす大阪の街の子供を守るNPO代表宇津帆(堤真一)が、実は裏で悪行を働いており、ファブルへの復讐を企てていたのです。さて...指令は無事、やり遂げられるのか?!

なぜ原作ファンからも熱い支持を受けるのか?

『ザ・ファブル』が公開され、すぐに話題となったのが、主演ファブルを演じる岡田准一さんのアクションです。岡田さんは、ブラジリアン柔術を始め、カリ・シラット、修斗、ジークンドーなどに精通していることは有名な話ですよね。見た通り、体も筋肉質で、相当鍛えられているのがわかります。とはいえ、アクションも完璧に自分ですべてこなす、そしてこなすだけでなく、非常に高いクオリティのアクションシーンを作り上げることに、視聴者は驚きを隠せないようでした。

「ただただ脱帽!!」「和製版ジャッキー・チェンだ!」「おそらく日本一アクションができる男だろう」と大絶賛の声が集まっています。アクションと一言で言っても、喧嘩だけのシーンではなく、カーアクション、ガンアクション、団地でのアクションなどすべてを高いクオリティでこなしています。

一方で、原作ファンからは、残念だという声も見られました、原作がある作品は、賛否両論がはっきりと分かれがちです。原作を愛するが故に、なかなかギャップが受け入れられない気持ちもありますよね。

しかしながらも、岡田さんをはじめとするキャストの快演や制作陣による見事な演出によって「原作ファンのワタシでも11回観れるくらい面白かった」「ザ・ファブルに関しては原作勢も納得の実写化ではないでしょうか?」「あんま原作感は無いけど邦画のアクションとしては相当面白い」「原作への配慮とリスペクトが随所に感じられた」と原作ファンからも熱い支持を得ている名作です。

岡田准一は原作の大ファン!

実は、岡田さん、原作の『ザ・ファブル』の大ファンだったんだとか!大ファンだけに、この話が来た時に、一つ返事で受けていいものか考えたそうです。悩んでいた岡田さんの背中を押したのが映画化に向けて、地道に準備を進めてきたスタッフの存在だったそうですよ。そして、やると決めた岡田さんは、“映画.com”のインタビューで次のように話しています。

こちらも『絶対面白いものにしなくちゃ』という思いが強くなった。自分にプレッシャーをかけるために、トレーニングを始めました。格闘技のプロがこなすメニューなので、大変でしたね(笑)。
出典:『岡田准一、実写「ザ・ファブル」主演を後押ししたもの 木村文乃&山本美月と語る』映画.com 2019年6月13日配信

スタッフの想いを汲む以上の役作りで、殺し屋役を作り上げたそうです。

原作とのギャップを作らないよう、最大限の努力を!

漫画や小説などの実写版を映画化する際、視聴者の中で必ず話題になるのが、原作とのギャップです。原作ファンは、キャスティング、ストーリー、表現において、原作と乖離が大きいと失望してしまいます。その点において、『ザ・ファブル』は、原作とのギャップを感じないことで称賛を得ています。それもそのはず、キャストや監督、制作陣が原作を尊重し、ファンが納得できるようにと綿密に作り上げた作品となっているからです。

原作に忠実に…と考えた岡田さんは、otokotoのインタビューでこのように答えています。

原作ファンの方に喜んでいただくためには、大事な核となる部分は絶対に残さなければいけない。だけど映画化するからにはエンターテイメントの要素もしっかりと入れなければいけないので、原作ファンの方が納得できる範囲でアクションを派手にしたり、ビジュアルをできるだけ寄せたりといったことを大事にしました。
出典:『岡田准一が語る『ザ・ファブル』、闘いの連続だった現場とコミカルシーン撮影秘話』otokoto 2019年6月8日配信

出演者の原作へのリスペクトや、想いが感じられますよね。

映画『ザ・ファブル』には、知られざる撮影秘話が溢れている?!

実は、映画『ザ・ファブル』には、いくつかの撮影秘話があります。ピックアップして紹介していきましょう。

インコのキャスティングはオーディションで!

作品に登場する、アキラが飼うインコ。このインコ、実はオーディションを実施しているのです!キャスティングのためになんと、10羽以上のインコでオーディションを行い、最終的に今回の“ナナちゃん”が勝ち抜いたそうです。

作中で、アキラの描く動物の絵が…

作品の中で、アキラが動物の絵を描いているシーンがあります。この動物の絵は、原作のイラストを使っているそうです。そして、ミサキの絵に関しては、原作でアキラの絵を描いている人に、山本美月さんに合わせて描き下ろしてもらったそうです。

実に細かいところにまで配慮されていますよね。

ミサキの写真集秘話!

『ザ・ファブル』の中で、ミサキの写真集が登場します。この写真集、実は、映画の撮影前に、山本美月さんがグラビア撮影を行って、作り上げたものなのです!時間にして少しのシーンで、全ページが写るわけでもない写真集という小道具に、ここまでのこだわりはすごいですよね!

岡田さん以外、もう一人、役のために体づくりをした人が...

映画のなかで、軽いダンスをするシーンがあります。その振り付けに関しては、さすが岡田さん、一度見ただけで覚えていたそうです!共演者の宮川大輔さんも、完璧に踊れていたそうですが、宮川さんに関しては、上半身裸で踊るという役柄でした。そして、上半身裸なら、おなかが出ていたほうが面白い!と考えて、前日に特盛を三杯食べたそうです。

多くのキャストが、原作を愛し、作り上げられた『ザ・ファブル』。ぜひ、家族でご覧になってみてはいかがでしょうか。


※記事は執筆時点の情報です