1. トップ
  2. 撮影現場で監督と大揉め?→その後に取った“まさかの行動”に衝撃…視聴者「一目惚れした」平成の歌姫が魅せた名作映画

撮影現場で監督と大揉め?→その後に取った“まさかの行動”に衝撃…視聴者「一目惚れした」平成の歌姫が魅せた名作映画

  • 2025.7.8

命が短いとわかっているのに、恋をすることは幸せなのか…辛さが増してしまうだけなのでは?と想像してしまいますが、この映画は、心に温かさが広がり、優しい気持ちで結末を迎えることができるといわれています。歌姫・yuiさんの素朴で自然な演技にも注目です!今回は、“切ない恋愛映画”5選をセレクトしました。本記事では第5弾として『タイヨウのうた』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

恋人、家族の愛に包まれながら“生き抜いた”少女の恋物語

undefined
(C)SANKEI
  • 作品名(配給):『タイヨウのうた』(松竹)
  • 公開日:2006年6月17日

あらすじ

16歳の少女・雨音薫(yui)は、太陽の光にあたることができない病気――XP(色素性乾皮症)を患っていました。そのため、昼間は眠り、夜にだけ活動する“昼夜逆転”の生活を送っています。
薫の心の支えは、夜の駅前広場でギターを弾きながら歌うこと。閉ざされた世界の中で、音楽だけが自分を表現できる手段でした。

そんな彼女の密かな楽しみは、毎朝サーフィンに出かける青年・藤代孝治(塚本高史)を、窓越しに見つめること。接点のないはずの2人でしたが、ある偶然をきっかけに出会い、やがて惹かれ合っていきます。

孝治と過ごす日々は、薫にとって病を忘れられるほどかけがえのない時間。しかし、その幸せもつかの間――薫の命の灯は、静かに、確実に、消えようとしていたのです。

「死ぬまで生きる」の言葉に“生きる”ことを教わる映画

『タイヨウのうた』は、涙なしには観られませんが、心が温かくなる作品です。余命宣告により、残された時間がわずかな物語は、切なくて苦しいものですよね。本作も同様に、切なくなるシーンはあるものの、多くは家族と恋人との愛を優しく描いており、最期のシーンすらも、穏やかな気持ちでみることができます。ラブストーリーが中心であるものの、愛に関わるヒューマンストーリーといえるのではないでしょうか。

そんな温かさを象徴するシーンのひとつが、視聴者の中で話題となっていました。薫は、病気のため夜にしか活動できず、夜中に駅前の広場で歌っています。夜中に街を見回る警察官が、16歳の少女・薫を見かけ、声をかけようとしました。その時に同僚が「あの子はいいんだ」と、諭します。このシーンに視聴者は「映画の中の一番感動したシーン」「さりげない小さな優しさが薫の周りに溢れている」「温かい気持ちになった」と話していました。

薫は、昼夜逆転生活のため社会とのつながりがほとんどありません。しかし、孤独なイメージがないのは、母親の雨音由紀(麻木久仁子)、父親の雨音謙(岸谷五朗)、親友の松前美咲(通山愛里)、そして恋人の孝治が溢れんばかりの愛で包んでいるから。絆が深く、愛を感じている故に「私、死ぬまで生きるって決めたんだから」という言葉が出てくるのでしょう。この言葉に「周囲の支えが生きる勇気になるんだね」「孤独だとこんな言葉出てこない」「このセリフにこの映画のすべてが詰まってる」という視聴者の声が集まっていました。

また、薫の命が尽きる最後のシーンが素敵で印象に残ったという声も非常に多かったようです。薫はひまわりの花に囲まれて恋人の孝治の腕の中で息を引き取るのです。悲しいシーンにもかかわらず、芸術のように美しいと話題になりました。「絵になる最期にあたたかい涙がこぼれた」「悲しさを感じさせないシーンに感動した」などの声が集まっています。

撮影秘話!仰天エピソードに衝撃

本作の主演であるyuiさんはもともとシンガーソングライターです。yuiさんの歌声、楽曲に多くの人が魅了されており、唯一無二の存在感で活躍しています。

そして、この映画では女優初挑戦ということもあり、驚きのエピソードがあったようです。実は、映画の撮影中に一度、監督と激しくぶつかったことで脱走したことがあったそうです。

そんな本作ですが、女優初挑戦にも関わらず第30回日本アカデミー賞の新人俳優賞も受賞しています。

なんといってもyuiの歌がいい!

yuiさんの初主演映画『タイヨウのうた』の主題歌は、もちろんyuiさんが担当しています。切なくも甘い声と楽曲が作品と重なり、さらに情緒を押し上げているように感じますよね。曲のタイトルは『Good-bye days』です。この曲は、亡くなってしまう薫から、これからを生きていく孝治のために書かれた曲となっています。

「できれば 悲しい 想いなんてしたくない でもやってくるでしょ?」という歌詞は、まさに、最期の日を迎えたくないけれど、やってきてしまうという部分に当てはまるように感じませんか?

視聴者は「yuiが映画の中で歌っているのが、リアリティがあって感情移入してしまう」「yuiの歌声が薫のイメージとマッチしていて、映画と音楽が絶妙にマッチしている」「この曲とこの映画の話はセットで思い出す」などと感じているようです。

切なくも大きな温かい愛を感じられる映画『タイヨウのうた』、素敵な楽曲とともに、ぜひ家族でご覧ください。


※記事は執筆時点の情報です