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『するめを食べると虫歯になりにくい』はウソ?ホント? 歯科医師に理由も含めて聞いてみた

  • 2025.6.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

おやつやおつまみとして人気のするめ。ヘルシーで噛みごたえもあることから、「するめを食べると虫歯になりにくい」なんて話を聞いたことはありませんか?歯にいい噛み物なら虫歯を遠ざけてくれそうな気もしますが、本当にするめがその効果を持つのか、気になるところです。

今回は、歯科医師の見解をもとに「するめと虫歯予防」の関係をわかりやすく解説します。

虫歯になる原因とは

まず、虫歯の直接的な原因は、歯に付着する「虫歯菌」にあります。虫歯菌が糖分を取り込み、酸を生み出して歯を溶かします。これが虫歯の原因となるのです。

また、遺伝子の中には、唾液の質や量を決めるものがあり、これが虫歯になりやすさに関係していると言われています。唾液は歯の表面を守るバリアの役割を果たしているため、唾液の分泌が少ない人はその保護機能が弱く、虫歯になりやすいというわけです。

歯磨きの習慣や食生活も重要です。まずは、しっかりとした歯磨き習慣を身につけ、フロスや歯間ブラシも活用しましょう。間食の頻度や内容も要注意。頻繁に間食をすると、口の中が酸性に偏りやすくなるので、注意しましょう。

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「するめ」が虫歯予防に役立つ理由と注意点

では、実際にするめは虫歯予防に役立つのでしょうか?まず、するめを噛むことで唾液の分泌が盛んになるのは事実です。唾液には、虫歯菌が作り出す酸を中和し、食べかすを洗い流す作用があります。そのため、噛み応えのある食品は虫歯予防にプラスになるといわれています。

また、するめは糖分がほとんど含まれていないため、虫歯菌の栄養源にはなりにくい食品と言えます。一方で、するめは繊維質で歯に挟まりやすく、噛み切れずに口に残ることがあります。このため、食べ残しが歯に付着したままだと、汚れが溜まり菌が繁殖し虫歯の原因になる場合も。さらに『味付きするめ』などは砂糖や甘味料が添加されている物が多く、虫歯のリスクが上がります。塩分が含まれているため、過剰に摂取すると口内環境を悪化させる恐れもあるのです。

そのため、『するめを食べると虫歯になりにくい』のではなく、するめをよく噛んで唾液を増やし、食後は歯をしっかりケアすれば虫歯予防につながる可能性があるというのが結論です。

するめで虫歯予防を目指そう

「するめを食べると虫歯になりにくい」はウソではありませんが、ただ食べるだけで虫歯予防になる魔法の食べ物ではありません。重要なのは、するめのような固くてよく噛む食品を口にして唾液の量を増やすこと。唾液の働きを活かしながら食事後の歯磨きを習慣づけることが虫歯予防の基本です。

もしするめを虫歯予防として食べる場合は、適量を食べることと食後のケアを忘れずに行いましょう。


監修者:まつむら⻭科クリニック 院⻑ 松村賢(まつむら・けん)

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「いつまでもおいしく食べる」をモットーに、2015(平成27)年に地元である宮城県大崎市に「まつむら歯科クリニック」を開院。歯周病治療などの予防歯科を中心とし、保険診療・審美歯科・ホワイトニング・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーション・訪問診療など、幅広い診療を行っている。
<経歴>
奥羽大学⻭学部卒(医師免許取得)東北大学大学院⻭学研究科博士課程修了(歯学博士)
仙台市内⻭科クリニック 分院⻑
まつむら⻭科クリニック開院