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暑い日に、大人も子どもも気をつけたい『あせも』→医師が教える“3つの予防策”とは【医師の監修】

  • 2025.6.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

暑い夏の日、外で汗をかくとつい気になってしまうのが「あせも」。誰しも一度は経験したことがあるかもしれませんが、実は放っておくと症状が悪化したり、皮膚トラブルが長引いたりすることもあります。じっとしているだけでも汗をかくこれからの季節、あせも対策は欠かせません。

今回は、医師がすすめるあせもの予防策3つを紹介。一緒に快適な夏を過ごしましょう!

なぜ「あせも」は夏に多い?知っておきたい基礎知識

汗をかくと誰でも『あせも』ができると思いがちですが、なぜ夏に特に多くなるのでしょうか?あせもは汗腺の出口が詰まって汗が皮膚の中にたまることで起こる炎症で、特に皮膚が蒸れやすい部位でできやすいのが特徴です。気温や湿度が高い夏は汗の分泌量が格段に増えるため、汗腺が詰まりやすくなり、あせもができるリスクが高まります。

さらに、子どもや高齢者は皮膚のバリア機能が弱いこともあり、特に注意が必要です。毎年多くの方が悩むあせもですが、適切な対策をすることで予防が可能です。

医師が教える!あせも予防の『3つのポイント』

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

それでは、医師がすすめるあせもの予防策を具体的に見ていきましょう。ポイントは大きく3つあります。

  1. こまめに汗を拭き取る・身体を清潔に保つ
    汗を放置すると汗腺の詰まりが悪化するため、タオルやハンカチでこまめに汗を拭き取ることが大切です。特に首・脇の下・背中など汗が溜まりやすい場所は注意しましょう。また、入浴時にはやさしく洗い、肌を清潔に保つことも予防につながります。過度な洗いすぎは逆効果なので、やさしい石鹸やぬるま湯で洗うのがポイントです。
  2. 通気性の良い衣服を選ぶ
    化学繊維や厚手の素材は汗を吸収せず、蒸れやすくなります。コットンやリネンなど天然素材の衣服を着用することで、汗を適度に吸収し、皮膚の通気を良くします。風通しの良いゆったりとした服を選ぶのも効果的です。

  3. 涼しい環境を整える
    エアコンや扇風機で室内を適度に冷やし、過度な発汗を防ぎます。湿度が高すぎると汗が蒸発せず肌表面がじっとりするため、湿度管理も大切です。特に子どもやお年寄りは暑さに敏感なので、涼しい環境づくりに気を配りましょう。

あせも予防にベビーパウダーや制汗剤やクリーム等を塗る人もいますが、かえって汗腺を詰まらせてしまいあせもができやすくなってしまい、症状が悪化する場合があります。そのため、自己判断で使用するのは避けたほうがよいでしょう。

あせも対策は夏の快適生活のカギ

暑い季節のあせもは、汗をかくことで起こる自然な肌トラブルですが、正しいケアと予防で防げるものです。今回紹介した「こまめに汗を拭き取る」「通気性の良い衣服を着る」「涼しい環境を整える」という3つのポイントを意識するだけで、かゆみや赤みなどの不快感を大幅に減らせます。

暑い夏も快適に過ごすために、あせも対策をぜひ日常生活に取り入れてみてくださいね。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。