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「不倫とかありえない」「旦那さん不憫すぎる」“攻めた脚本”が議論を呼ぶも…「NHKの本気を見た」“最高傑作”と称される名ドラマ

  • 2025.7.30

近年は女性の恋愛をテーマにしたドラマが多い中で、現実世界ではタブーとされる“不倫ドラマ”も多く存在します。またメインテーマは違えど、ストーリーに不倫を組み込む作品もあり、不倫模様が世間で注目されるきっかけになることも。

そこで今回は不倫を描いたドラマ作品を5作品ご紹介します。本記事では第5弾として、テレビドラマ『はつ恋』(NHK)を取り上げさせていただきます。ぜひ最後までご覧ください。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

ドラマ『はつ恋』はどんな作品?

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木村佳乃(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):『はつ恋』(NHK)
  • 放送期間:2012年5月22日~7月17日

ドラマ『はつ恋』は2012年に地上波で放送されたテレビドラマ作品で、木村佳乃さん、伊原剛志さん、青木崇高さん、橋本愛さんという豪華キャストの出演で話題になりました。

本ドラマは全8話で完結する“大人の恋愛”をテーマにしたドラマであり、『Doctor-X 外科医・大門未知子』『ハケンの品格』の脚本を手がけた中園ミホさんが脚本を担当したことでも注目されました。本作品で中園ミホさんは第31回向田邦子賞を受賞し、大人の複雑な恋愛模様を描いた脚本が世の中で高く評価されました。

あらすじ

言語聴覚士として働く村上緑(木村佳乃)は、夫・潤(青木崇高)と娘と共に、ごく普通で平穏な日々を送っていた。誰から見ても“幸せな家庭”を築いていたが、ある日、緑は体調不良から受けた検査で肝臓がんを宣告される。人生を左右する病に直面した緑は、最善の治療を求めて医師を探す中で、かつて心の奥底に封じ込めた初恋の相手・三島匡(伊原剛志)と再会する。

彼は今や大学病院で名医として名を馳せる外科医となっていた。18年前のある出来事をきっかけに、三島とは決別したはずだった。しかし、再会を機に、心の奥底に眠っていた想いが揺り動かされていく。

家庭を守るべき立場でありながら、過去の記憶と向き合い、病と闘いながら、緑は“自分の本当の人生とは何だったのか”を見つめ直していく――。「初恋は、人生を変える。」失われた時間と、心の痛みを乗り越えながら、自分の意志で歩み出す女性の姿を描いた、大人のためのヒューマンラブストーリーです。

初恋ならOK?『はつ恋』が不倫作品でありながら高評価を受けた理由とは

本作品は“不倫”をメインテーマにしているため、SNSでは賛否両論の口コミが多数挙げられました。「不倫しても、相手がはつ恋の人ならOKなの?」「不倫とかありえない」「旦那さん不憫すぎる」など不倫に対して嫌悪感を抱く声も。

一方で、「はつ恋は神作品だ」「素晴らしかった」「NHKの本気を見た」「最高傑作」といったドラマを高く評価する投稿も多数存在し、放送当時はかなり注目されていたことがわかります。

三島匡を演じた伊原剛志さんは、NHKのスタジオで行われた取材会で以下のようにコメントしており、本作の不倫相手役に対して、強い意気込みを持って臨んだことがうかがえます。

普通に見たら僕は悪者ですが(苦笑)、だからこそ全ての女性を僕に惚れさせて『不倫してもいい』と思えるくらい、男性なら『いいな、おれもそうしたい』と思えるような役にしたい
出典:連続ドラマ「はつ恋」取材会 2012年4月23日開催

よって、SNSでは「とにかく伊原剛志さんがめちゃくちゃかっこいい」「三島先生に手術して欲しかった…(笑)」などの主人公の不倫相手である三島匡に対する投稿もたくさん見られ、不倫相手という“悪役”でありながらも、三島匡は多くの女性視聴者から支持される人気キャラクターとなりました。

不倫ドラマながら人気作品となった地上波作品『はつ恋』

今回は2012年に地上波で放送されたテレビドラマ作品『はつ恋』をご紹介させていただきました。

こちらの作品は“不倫”がストーリーに組み込まれているため、SNSでは賛否両論を受けましたが、伊原剛志さんの好演によって不倫ドラマながら人気作品となりました。

また出演者らが豪華であることや脚本が世の中で高く評価されていることから、注目のドラマ作品であったことがわかります。気になる方はぜひ『はつ恋』を視聴してみてください。


※記事は執筆時点の情報です。