1. トップ
  2. 「気づかなかった」「出てたの?」"まさかの出演歴"に視聴者騒然…「あまりにも可愛い」"19歳"清純派女優が魅せた至高ドラマ

「気づかなかった」「出てたの?」"まさかの出演歴"に視聴者騒然…「あまりにも可愛い」"19歳"清純派女優が魅せた至高ドラマ

  • 2025.7.8

ドラマの中には、人と人とのつながりを描いた名作があります。今回は、そんな中から“至高のNHKドラマ10”を5本セレクトしました。本記事ではその第3弾として、ドラマ『つるかめ助産院~南の島から~』(NHK)をご紹介します。新婚の夫に突然去られ、妊娠という現実に向き合うことになった女性が、南の島での出会いを通して自分を取り戻していく姿を描く感動作です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

『信じていたのに…』突然の別れと見知らぬ島への逃避行

undefined
(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):『つるかめ助産院~南の島から~』(NHK)
  • 放送期間:2012年8月28日~10月16日

幸せな結婚生活が始まる――はずだったまりあ(仲里依紗)は、ある日突然、夫・達也(溝端淳平)に蒸発され、ひとり途方に暮れてしまいます。手がかりもないまま、彼が以前話していた沖縄のハート形の島、美波間島へ向かうことに―。

そのころ、東京でまりあの診察をしたことのある助産師・鶴田亀子(余貴美子)は、医療現場での不条理――安易な中絶や、病院都合で自然分娩がないがしろにされる状況に疑問を抱いていました。そんな折、思いがけず宝くじで高額当選し、人生をリセットしようと心機一転、世界旅行に出ます。

けれど最初に訪れた美波間島で、深刻な助産師不足を目の当たりにし、旅をやめて島に“つるかめ助産院”を開業することに。そして、そんな島にやって来た傷心のまりあは、自身の妊娠を告げられるのでした――。

はじめは拒んでいた命と、どう向き合うようになったのか

本作では、妊娠をきっかけに島で暮らし始めたまりあが、当初は出産を受け入れられずにいたものの、島での出会いを通して少しずつ変わっていく様子が描かれています。仲里依紗さんは、まりあの内面の変化を丁寧に表現するため、役作りに時間をかけたといいます。物語後半の出産シーンでは、抑えきれない思いが爆発する場面も。達也への感情を叫ぶ演技には、仲さん自身の経験も重なったそうです。

出産シーンでは、達也への思いを叫ぶのですが、私も実際に子どもを産むときに、夫(中尾明慶さん)に対して思うことなどを叫んでいたんですよ。まさに、このドラマの通りでした
出典:『ドラマ10 つるかめ助産院~南の島から~(2012)小野寺(安西)まりあ 役』NHK

妊娠を通して変化するまりあをリアルに演じた仲さんの言葉には、役への想いと真摯な姿勢がにじんでいます。

SNSでも、「出産シーンが今まで観たドラマの中では一番リアルな感じ!演技が素晴らしい」「壮絶な出産シーンには感動した」といった称賛の声が寄せられています。

「気づかなかった」人気女優が初々しい姿で出演!

本作には、なんと今や話題作に引っ張りだこの清純派女優・有村架純さんも出演していたんです。当時わずか19歳という若さで、未婚の母になるかもしれない少女という難しい役どころに真摯に向き合い、見事に演じきっています。

SNSでは「観てたのに気づかなかった」「出てたの?」「有村架純ちゃん出てたのね」と驚きの声が。その一方で「ホントに可愛い」「あまりにも可愛い」と、その初々しさに心を奪われる人も見られました。

現在の落ち着いた大人の魅力とはひと味違う、フレッシュで透明感あふれる彼女の姿は、まさに“原石”の輝き。今ではすっかり名優の仲間入りを果たした有村架純さんの、貴重な初期の演技に触れられるこの作品を、ぜひ一度ご覧になってみてください。

命と向き合う物語に心を揺さぶられる

このドラマの原作は、『ツバキ文具店』『ライオンのおやつ』などで知られる人気作家・小川糸さんによる同名小説です。沖縄の架空の島を舞台に、命の奇跡や自立、そして再生の歩みが描かれています。

夫に突然姿を消され、妊娠という現実に向き合うことになったまりあ。戸惑いながらも、南の島での出会いや時間の中で、自信のなかったこれまでの自分と向き合うようになります。助産院長・亀子との交流もまた、支える側と支えられる側という関係を越えて、より親密に…。

原作者の小川糸さんは、公式サイトでこの作品について次のように語っています。

生きることは辛いこともあるけれど、それでも生まれてよかったと思えるような物語を書きたくて、精一杯書きました
出典:『つるかめ助産院』(糸通信 OGAWA ITO OFFICIAL SITE) 2010年12月2日配信

この言葉どおり、命と向き合う痛みや迷い、そしてその先に見える小さな希望が、本作の随所に息づいています。登場人物たちが育む温かなつながりが、観る人の心に自然と染み入る名作です。


※記事は執筆時点の情報です