1. トップ
  2. 「納得できない」「ショック…」“まさかの事実”に嘆く声あがるも…「シリーズ化すべき」続編希望が殺到した”異色の名ドラマ”

「納得できない」「ショック…」“まさかの事実”に嘆く声あがるも…「シリーズ化すべき」続編希望が殺到した”異色の名ドラマ”

  • 2025.6.24

誰かのお世話になることも、また誰かを支えることも、決して簡単なことではありません。今回は、そんな“介護をテーマにした作品”を5本セレクトしました。本記事ではその第2弾として、ドラマ『介護スナック ベルサイユ』(フジテレビ系)をご紹介します。スナックで点滴、一生に一杯だけの特別ワイン――高齢者たちが胸躍らせる“第2の居場所”とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

「点滴をボトルキープ?」歌って笑って、心がほどける“第2の居場所”

undefined
(C)SANKEI
  • 作品名:ドラマ『介護スナック ベルサイユ』(フジテレビ系)
  • 放送日:2025年3月22日・29日
  • 出演: 尾碕真花(小日向柊 役)

あらすじ

小日向柊(尾碕真花)は、ふとしたきっかけで一軒のスナックに迷い込みます。点滴やリハビリ設備が整い、看護師が接客を行うその店の名は、“介護スナック ベルサイユ”。客の多くは要介護の高齢者ですが、店に入ると、歌い、踊り、次第に元気を取り戻していきます。また、ここでは特別なワインが一人につき一度だけ提供されます。その後、その人にとって忘れられない料理がふるまわれ、ときには“最後の晩餐”となることも…。それでも、誰もが晴れやかな表情で店を後にします。その姿は、他人を信じられなかった柊の心にも、静かな変化をもたらしていくのでした――。

「予想以上に良かった」単独初主演とは思えない存在感に注目集まる“朝ドラ出演女優”

本作の主人公・小日向柊を演じるのは、女優の尾碕真花さん。地上波ドラマでは本作が単独初主演となります。これまでもNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や連続テレビ小説『虎に翼』などに出演していましたが、本作では、繊細さと力強さが同居する“迷える若者”を熱演。

SNSには「真花ちゃんをキャストに選んだ理由がわかる」「予想以上に良かった。尾碕真花ちゃん、やっぱり刺々しい役が似合うな」といった声が寄せられ、その存在感に注目が集まっています。このドラマで初主演を務める尾碕さんを支えるのは、実力派のベテラン俳優たち。

スナックのママ役は、穏やかな演技に定評のある宮崎美子さん。訳ありのチーママを笛木優子さん、リハビリを担うマネージャーを木村了さんが好演しています。

2025年7月からは『シンデレラ クロゼット』でも主演が決まっており、今後の活躍がますます期待される若手女優です。

続編が熱望される名作…込められた想い

本作の脚本を手がけたのは、数々の名作を生み出してきた清水有生さん。『家栽の人』『さくらの親子丼』などで知られる実力派です。

舞台は、看護師や介護士、管理栄養士が専門を生かして切り盛りする、風変わりな“介護スナック”。高齢者たちにとっての“第二の居場所”として描かれています。乾杯の前のリハビリや点滴の瓶をボトルキープしたりなど、ユーモアを交えながらも現実に根ざしたリアリティが…。その背景には、清水さんが実際に行った取材があります。

このドラマは酒場を舞台にしたれっきとした『医療ドラマ』です。スナックのママや接客係は看護師や介護士、マネージャーはケアマネージャー、バーテンダーは管理栄養士とそれぞれが酒場と医療現場の二刀流。(中略)そんな話を人に話すと、たいていは『ありえない』と冷たく笑われてしまう。本当にありえない話なのだろうか。(中略)『ありえない』ではなく、『あってほしい』という夢のようなお店の話を書かせていただきました
出典:介護スナック ベルサイユ 【原作・脚本 清水有生 コメント】(東海テレビ)

清水さんの言葉からは、介護とユーモア、そして現実と地続きの想像力が、脚本の根底にあることが伝わってきます。「ありえない」を笑わずに、「あってほしい」を現実にする――そんなまなざしが、この作品には込められているのです。

そんな本作ですが、なんと2話で完結してしまうという驚きの構成。まさかの展開にSNSでは「中途半端に終わったのが納得できない」「2週で終わりだったとは…」「3話を録画予約していたはずなのに別の番組が録れていた」「3話って放送された?録画されてない。ショック」など、2話で完結していることに驚く視聴者が多数見受けられ、「シリーズ化すべき」「え!?2話しかやらなかったんだね…面白かったから続編お願いします」と続編を熱望する声が続出するほどの反響を呼んでいました。

「もう一度笑顔になれる場所」…“大人のための介護ドラマ”

『介護スナック ベルサイユ』は、人生の終わりに寄り添う物語です。

会いたい人と、食べたい料理を前に、もう一度笑顔になれる場所――。このドラマを観た人からは、「この2話で終わりなの?もったいないなあ」「なんとなく続編ありそうな終わり方だったのでまたやって欲しいな…」といった声が多く寄せられています。

過去を振り返りながら人生を見つめ直す、ユーモラスで少し切ないドラマ『介護スナック ベルサイユ』。大切な誰かと、お酒を飲みながら昔話をしたくなる――そんな介護ドラマの名作です。


※記事は執筆時点の情報です