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「最後まで救いようがない」「どこまでも残酷」“生々しい脚本”に戦慄…「超えるドラマはない」称賛の声が相次ぐ名ドラマ

  • 2025.6.24

名作と言われるドラマの中には、私たちにさまざまな問いを投げかける作品があります。今回は、そんな「考えさせられる名作part2」を5つセレクトしました。本記事では第1弾として、ドラマ『わたしを離さないで』(TBS系)をご紹介します。自分の意思では選べない過酷な運命の中で、それでも誰かを愛そうとした彼らの“生き方”とは――?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

「良質な教育」に隠された真実…“特別な子どもたち”に課された使命の正体

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(C)SANKEI
  • 作品名:ドラマ『わたしを離さないで』(TBS系)
  • 放送期間:2016年1月15日〜3月16日
  • 出演:綾瀬はるか(恭子)、三浦春馬(友彦)、水川あさみ(美和)

世間から隔離された施設「陽光学苑」。ここで良質な教育を受けて育った恭子(綾瀬はるか)、友彦(三浦春馬)、美和(水川あさみ)の3人は、自分たちをごく普通の子どもだと信じていました。

しかしある日、彼らは生まれながらに「特別な使命」を背負っていることを告げられ、逃れられない自分たちの運命を知ることになります。学苑に隠された秘密とは何か。そして、彼らに課された過酷な使命とは――。

“命の期限”を背負って生まれた子どもたちの運命とは

本作の原作は、ノーベル文学賞を受賞した日系イギリス人作家カズオ・イシグロさんの小説『わたしを離さないで』です。

「クローン人間」として生まれ、臓器提供を運命づけられた子どもたちの物語は、発表直後から話題を呼び、イギリスで100万部を超えるベストセラーとなりました。

原作の舞台はイギリスですが、本作では日本に置き換えられており、物語をより身近に感じられるのも魅力のひとつ。なお、原作は2014年に舞台化もされており、多部未華子さん、木村文乃さんらが出演しました。

「わたしを離さないで」―その言葉に託された魂の叫び

本作は、豪華キャストの競演も見どころのひとつです。

優等生であることに縛られながら、運命を静かに受け入れていく恭子を演じたのは綾瀬はるかさん。感情を大きく動かす場面は少ないものの、にじむ諦めや心の揺れを見事に表現しています。どこか影のある佇まいも印象的でした。

三浦春馬さんが演じたのは、マイペースな青年・友彦。穏やかな性格だからこそ、運命を突きつけられたときの慟哭がいっそう心に響きました。

水川あさみさんが演じる美和は、女子のリーダー格。勝ち気で意地の強さを見せながらも、ふとした表情の変化が絶妙です。SNSでも「水川あさみ凄かった、一生忘れない」「水川あさみの演技力に魅了されました」と絶賛の声が多く見受けられました。

「嗚咽出るほど泣きまくった」視聴者を極限まで追い詰めた物語の結末とは

SNSでも、このドラマに心を揺さぶられたという声が多く見られます。

「最後まで救いようがない」「嗚咽出るほど泣きまくった」「超えるドラマはない」「苦しくて切なくて生々しいドラマだった」と、多くの視聴者が心動かされているようです。

「切なさ」「苦しさ」「生々しさ」――感想の言葉はさまざまですが、本作が多くの人の心に残り続けていることは確か。臓器提供のために生きる子どもたちの物語は、命とは何か、人として生きるとは何かを問いかけています。だからこそ、“考えさせられる名作”と呼ばれているのでしょう。


※記事は執筆時点の情報です