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『スマホを見ながら寝落ち』続けるとどうなる?!→実は身体に起きている“3つの危険な変化”とは?【医師が警告】

  • 2025.6.11
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

ついつい「あともう少し」と思ってスマホを見始めたはいいものの、そのまま眠り込んでしまうこと、あなたにもありませんか?現代の多くの人々が経験するこの習慣、本当に体にとって無害なのでしょうか。今回は、スマホを見ながらの寝落ちが体に及ぼす“3つの悪影響”について探っていきましょう。

目に潜むリスク…ブルーライトの影響とは?

第一に、スマホの画面から放たれる「ブルーライト」の影響を忘れてはなりません。

このブルーライト、最近よく耳にしますが、主に目の疲労や不快感を引き起こすと言われています。夜にスマホを見つめると、このブルーライトが眼に直接影響を与え、睡眠をためらうホルモン「メラトニン」の分泌を抑制します。

この結果、寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることがあります。このように、日常生活のパフォーマンスにも支障をきたす可能性が高まるのです。

深夜にスマホを操作し続けることで、私たちは長時間のブルーライト曝露にさらされます。

ある研究によっては、これが網膜にダメージを与えたりする可能性があると示唆されています。特に、若年層では、長期的に視力に影響を与えるリスクも指摘されています。このような健康リスクを避けるためには、就寝1時間前にはスマホを閉じ、リラックスした環境で過ごすことが推奨されています。

脳に与える“夜更かし”のツケ

スマホを見ながらの寝落ちは、睡眠のリズムを狂わせます。人間の体内時計は、規則的な睡眠リズムを好みますが、スマホがそれを邪魔することがあります。

その結果、次の日の集中力が低下し、注意散漫になりがちです。夜更かしは脳の回復期間を短くし、情報の整理や記憶の定着にも影響します。

慢性的な睡眠不足は、脳の健康を損なう重大な要因です。

短時間睡眠が続くと、脳に老化を早める作用があることも報告されています。特に若者や学生にとって、学習能力や記憶力に顕著な悪影響が現れる可能性が高いです。長時間の睡眠不足が蓄積すると、うつ病や不安症のリスクも増加します。

肌に表れる隠れた代償

肌荒れや老化、これらがスマホによって加速するなんて信じられますか?

実際に、質の悪い睡眠は肌の再生サイクルを妨げます。熟睡中に肌は元気を取り戻しますが、スマホを握ったままの浅い眠りでは、その効果が薄れてしまうのです。

特に、睡眠と肌のターンオーバーの関係性が大切。夜間、肌は細胞の修復を行い、新陳代謝が活発になります。質の高い睡眠を得ることで肌のコンディションが整い、自然な輝きが戻るのです。スマホによる寝不足でそのチャンスを逃したくはないですよね。

質の良い睡眠のために、まずはスマホを置いてみよう

スマホを見ながらの寝落ちが自分の日常になっている方、少し振り返ってみませんか?

現代の技術は素晴らしいものですが、私たちの生活を豊かにする一方で、健康にとっての“要注意ポイント”を作り出しています。

スマホは、便利かつ楽しいツールですが、その使用にはバランスが大切です。寝る前にスマホを置き、本を読む時間に充てる、リラックスした音楽を聴くなどして、目、脳、肌の健康を守ってください。

質の良い睡眠は最強の美容液であり、健康の源です。今日は眠る前に、ぜひそんな新しい習慣を始めてみましょう!


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。