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『仕事ができない人』は無意識に言いがち…仕事の評価を下げる、“たった2つのフレーズ”とは?【プロが解説】

  • 2025.6.27
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「忙しい、忙しい!」この言葉、ビジネスマンたちが一日に何度も口にするお気に入りのフレーズかもしれません。特に、なかなか仕事が進まない人ほど、こうした言い訳を多用するように見えるのはどうしてでしょうか?今回は、そんなビジネスマンたちが忙しいときによく使う断り文句に注目し、その背景を探っていきます。

よくある言い訳は「時間がない!」

まずは、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう「時間がない」という言葉。

「そんなことは聞きたくない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際このフレーズは非常に多くのビジネスシーンで使われています。時間は有限であり、特にタイトなスケジュールが求められるビジネスの現場では、限られた時間内にプロジェクトを完了させることは本当に難しいものです。

しかし、問題なのは「時間がない」と口にすることで、自分のタスク管理や計画性の乏しさを隠している場合があることです。

もちろん、予期せぬ事態や急ぎの仕事が入ることもあるでしょうが、常にこのフレーズを使っているようなら、その裏には優先順位の設定や時間の使い方に問題がある可能性が高いです。

「後でやります」は現代のビジネス病?

もう一つの多用される言い訳が「後でやります」。

この言葉には「今は忙しいから後でやるよ」という意味が含まれていることが多いです。一見前向きな響きにも感じますが、注意が必要です。なぜなら、こうした考え方は本質的な問題解決を先送りにしていることを意味するからです。

「後でやる」という発言は、その瞬間は便利ですが、結局仕事が積み上がって最終的には自分が苦しむことになるというパターンに陥りがちです。

また、現代のビジネス環境では、情報の流れが非常に速く、変化も激しいため、「後でやる」がいつの間にか「やり忘れた」や「やれなくなった」に変わることも多々あります。ここで有効となるのが、タスク管理ツールの活用や、To-Doリストの活用です。これにより、「後でやる」が実現可能なスケジュールに組み込まれ、結果として仕事の効率が上がることにつながります。

忙しいということの再確認

忙しいを言い訳にする習慣から抜け出すことは簡単ではありません。ですが、それは必要なステップです。

まずは自分の時間の使い方を俯瞰し、見直してみることが重要です。あらゆるものに時間が足りないと嘆く前に、本当にその仕事が優先すべきものなのかどうかを考える癖をつけましょう。また、現代ビジネスで重要とされる"タイムマネジメント"を意識することで、仕事の効率は格段に向上します。

忙しいと断ることは、一見合理的な行動に見えますが、実は多くのチャンスを逃している可能性もあるのです。忙しさを言い訳にすることで、本質的な問題から目を逸らしてしまうリスクがあります。これらを回避するためには、忙しいという状態を言い訳にせず、やるべきことに優先順位をつけ、時間を意識的に管理することが大切です。これにより自分自身の成長にもつながっていくことでしょう。


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。