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医師「飲み過ぎが原因かも」 老け見えとアルコールの関係…医師が教える“老化が加速するワケ”とは?

  • 2025.6.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

気づけば鏡の中の自分が以前より老けて見える…。その原因、もしかすると「お酒の飲み過ぎ」かもしれません。楽しいお酒の席は多いけれど、実は過度な飲酒が肌トラブルを招き、見た目の印象に大きな影響を与えることが明らかになっています。

今回は、気になる「飲酒と肌荒れの関係」、そして「なぜ飲み過ぎが老けて見える原因になるのか」をわかりやすく解説していきます。

肌荒れのカギは『アセトアルデヒド』

日頃からお酒を楽しむ多くの人にとって、「飲酒と肌荒れの関係」は意外に見過ごされがちな問題ですが、実は飲酒が体の内側から肌の健康に深刻な影響を及ぼしています。肌荒れや乾燥、シミ、しわといった老化のサインは、単なる加齢だけではなくアルコール摂取の影響による可能性があります。

お酒を飲むと、体内でアルコールが分解される過程でアセトアルデヒドが生じます。アルコールは主に肝臓で分解され、アルコールの代謝によりアセトアルデヒドが生成されます。通常アセトアルデヒドは分解され無害な酢酸になりますが、飲みすぎると分解が追いつかずに肌に悪影響を与えることになってしまいます。

糖化が進み、肌の老化が加速…

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、アセトアルデヒドは具体的にどのように肌荒れを引き起こすのでしょうか?

よく耳にする『糖化』という現象。糖化はタンパク質と糖が結びつき、肌のハリを支えるコラーゲンを劣化させるため、シワやたるみの原因になるのです。アセトアルデヒドも、糖化現象を引き起こす1つの原因。そのため、過度な飲酒は避けたほうがよいでしょう。

適量のアルコールはストレス解消に役立ちますが、過剰摂取は体内の水分を奪い、肌の乾燥や炎症を招きます。さらに肝臓での解毒負担が増し、老廃物の排出が滞ることで体の疲れやすさや肌荒れの原因にも。医師によると「アセトアルデヒドは二日酔いの症状を起こしたり、吐き気やだるさをもたらします。適量の飲酒で、気持ちよく過ごせる程度が身体にもお肌にも理想的」とのこと。

こうした症状が続くと、肌の健康が損なわれ、長期的にはシワやたるみの原因にもなりかねません。

美肌のためには『飲み過ぎない』が鉄則!

飲酒が肌の状態に与える影響は軽視できません。過剰なアルコール摂取は乾燥や肌荒れ、さらに老け顔の原因となる要素を生み出します。しかし、だからといって飲酒を完全にやめる必要はありません。大切なのは「適量を守り、体の水分補給と栄養補給をしっかり行うこと」、そして「十分な睡眠を確保すること」です。

日々のお酒の楽しみ方を見直すだけで、肌のコンディションが改善する可能性があるため、一度飲酒量を見直してみてはいかがでしょうか。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。