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医師「飲み過ぎは避けて」 知らずに摂取しているかも…『乾燥肌』の人が避けたい"NGな飲み物"とは【医師の監修】

  • 2025.6.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

季節問わず、乾燥肌で悩む人は多いのではないでしょうか。肌の水分不足を補おうと、スキンケアに力を入れているかもしれません。しかし、実は普段の食生活も乾燥肌に大きな影響を与えることをご存知ですか?

一部の食品は乾燥の原因になっている可能性があり、乾燥肌の人には避けたほうが良いと言われています。その意外な『NG食品』とは何なのでしょうか?

1つ目の敵は「カフェイン」

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

まず1つ目に挙げられるのが、「カフェイン」を多く含む飲み物です。コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどはカフェインを含んでおり、利尿作用があります。この利尿作用が体内の水分を外に排出してしまい、結果的に肌が乾燥しやすくなるといわれています。

適度な利尿作用であれば、体内の水分を排出することでむくみの解消になりますが、それ以上に利尿作用が強くなると体内の水分量が少なくなってしまいます。例えば1日に何杯もコーヒーを飲んでしまうと、飲んだ水分以上に体内の水分が排出されてしまうことで乾燥肌を助長する可能性があるのです。

また、カフェインの過剰摂取は体内の鉄分吸収を妨げることもあります。鉄分が不足すると、血流が悪化し、肌まで十分な栄養が届けられにくくなるという悪循環に。乾燥肌に悩む方は、カフェインの量に気をつけ、必要以上に摂取しないよう心がけてください。

よく食べるあの食品も…

次に気をつけたいのは、加工食品や調味料に含まれる添加物や砂糖、一部のトランス脂肪酸。これらは体の内側から肌環境に影響を与えます。例えば、スナック菓子やインスタント食品には成分表示に注意が必要です。こうした食品にはナトリウムなどが多く含まれ、体内の水分保持機能を低下させ、乾燥を助長します。

一方で、健康にいいからとナッツ類やチョコレートを過剰摂取するのもNGです。これらに含まれる油分や糖分も過剰摂取になると、肌のバリア機能を低下させ、乾燥を悪化させる原因に。適度に摂る分には問題ありませんが、摂り過ぎることでリスクをもたらすことがあるのです。

肌のために食生活を見直してみよう!

以上のように、乾燥肌の改善を考えるなら普段の食生活を見直すことが重要です。体にいいと言われている食品も実は摂り過ぎると乾燥を悪化させてしまうことがあります。

また、野菜や果物をたっぷり取り入れ、ビタミンやミネラルを欠かさないことも肝心です。肌は体全体からの栄養によって改善されるので、偏った食生活を避け、バランスの良い食事を心がけることが、乾燥肌の改善につながる一歩となるでしょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。