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ジョーン・ジョナスとタラ・ドノヴァン、Pace 東京で響き合う2つの創造

  • 2025.5.28
Joan Jonas_ Drawings, curated by Adam Pendleton 1F; Azabudai Hills Garden Plaza-A 5-8-1 Toranomon, Minato-ku Tokyo May 17 – July 3, 2025
Joan Jonas: Drawings, curated by Adam Pendleton 1F; Azabudai Hills Garden Plaza-A 5-8-1 Toranomon, Minato-ku Tokyo May 17 – July 3, 2025

ジョーン・ジョナスは、1960年代から70年代のニューヨークの実験的アートシーンを牽引し、ビデオアートやパフォーマンスのパイオニアとして知られる存在。本展「Drawings」は、長年の友人でありアーティストでもあるアダム・ペンドルトンのキュレーションによるもので、日本文化と深く結びついたドローイング作品を中心に紹介する。展示には、ジョナスが過去20年にわたり、さまざまなパフォーマンスの一環として制作してきた《Body Drawings》や、神話「月のうさぎ」に着想を得たドローイング、さらには魚や鳥など自然界のモチーフを描いた作品群が並び、ジョナスの表現の根幹にある身体性と記憶、そして抽象性を感じ取ることができる。

Tara Donovan 1F; Azabudai Hills Garden Plaza-A 5-8-1 Toranomon, Minato-ku Tokyo May 17 – July 3, 2025
Tara Donovan 1F; Azabudai Hills Garden Plaza-A 5-8-1 Toranomon, Minato-ku Tokyo May 17 – July 3, 2025

一方、タラ・ドノヴァンにとって東京での初個展となる「タラ・ドノヴァン展」では、2003年から2025年までの彫刻とインスタレーションを一挙公開。プラスチックストローや虫ピン、スリンキー、CD-ROMといった日常的な素材を用いて、集合や反復というプロセスから生まれる彫刻的な効果を追求する作品群は、素材が持つ本質的な魅力と時間の層を鮮やかに浮かび上がらせる。2025年の新作ドローイングや、高さ2.6メートルに達する《Stratagem IX》などの大作も見逃せない。

世代も表現手法も異なる2人の作家が、それぞれの視点で「見る」という行為に挑み続けてきた軌跡を、Pace 東京の空間で体感して。

「ジョーン・ジョナス Drawings」「タラ・ドノヴァン」

会期/〜2025年6月28日(土)

会場/Pace ギャラリー

住所/東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA 1-2階

Photos: Courtesy of Pace Gallery Text: Makiko Yoshida

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