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【六本木】リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s@国立新美術館2025年6月30日(月)まで

  • 2025.5.28

六本木の国立新美術館では「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s 」が2025年6月30日(月)まで開催されています。

 本展覧会では、20世紀の革新的な住宅の試みを「衛生」「素材」「窓」「キッチン」「調度」「メディア」「ランドスケープ」の7つの観点から再考し、特に選りすぐりの14邸を中心に、写真や図面、模型、家具など多彩な資料を通してその実験的な取り組みをさまざまな視点から紹介しています。

出典:リビング東京Web

会場入口

 『リビング・モダニティ 住まいの実験』というタイトルの印象から、会場は美術館というよりも、まるでインテリアショールームのように感じられました。

出典:リビング東京Web

会場展示風景 ※撮影は会場の指示に従って下さい。

戸建ての個人住宅 私たちの暮らしにかかわる展覧会

本展は、1920〜70年代に建てられたモダン・ハウスを通じて、建築家たちが新技術を用いて快適で機能的な住まいを追求した実験的な取り組みを紹介します。住宅は時代や社会背景を反映し、衛生設備や開放的な窓、効率的なキッチンなどの要素を通じて、現代の暮らしにも影響を与えています。

会場は設計図、実際の建築物の画像、ランドスケープを含めた模型や資料が展示されているので、とても分かりやすいです。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

有名建築家たちの住まいに対する熱いまなざし

本展では、大規模建築も手がけた著名な建築家たちが設計した住宅、とりわけ自邸を紹介します。これらの住宅は、暮らしへの深い関心から生まれたもので、建築家の思想や実験精神が随所に反映されています。

京都・大山崎の山林に建てられた藤井厚二の5番目の自邸は、「本屋」「閑室」「茶室」の3棟で構成されています。日本の風土や生活様式に配慮した木造モダニズムの傑作として知られ、自らの住まい観を英語の著書でも発信しました。

出典:リビング東京Web

藤井厚二 聴竹居 1928年

フランク・ゲーリーは、カリフォルニアの建売住宅を波型鉄板や既成建材で大胆に改装し、独自の空間に再構築しました。 この実験的な自邸によって、彼は国際的な注目を集めるようになりました。 機能性や快適性に加え、住まうことの楽しさや喜びを追求した姿勢が感じられます。

出典:リビング東京Web

フランク・ゲーリー フランク&ベルタ・ゲーリー邸 1978年

イタリア出身のボ・バルディが1951年にブラジル・サンパウロに建てた自邸は、ガラス張りの開放的な設計と自ら選んだ植物に囲まれています。室内には地元の木材で作った家具や収集した美術品・民芸品が並び、土着文化への深い関心が表れています。

出典:リビング東京Web

リナ・ボ・バルディ ガラスの家 1951年

建築家ミースの未完プロジェクト「ロー・ハウス」の世界初となる原寸大展示

本展覧会では、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエの未完のプロジェクト「ロー・ハウス」が原寸大で展示されています。幅16.4m×奥行16.4mのスケールで、実現は世界初の試みです。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

未完成の建物に基づき、図面と資料を参考にした模型を使用しています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

本展示は、国立新美術館で初めてクラウドファンディングを実施し、488名から総額1,111万7,672円の支援を受けて制作されました。支援金は展示制作費に活用されています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

名作家具の数々を体感する「リビング・モダニティ today」

本展では、今も私たちの暮らしに影響を与えるモダン・デザインの家具に注目し、企業協力のもと20世紀を代表する名作家具を多数展示されています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

 100年を経ても色あせない、その魅力を体感できます。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

名作家具の数々を体感する「リビング・モダニティ today」の展示室は、まるで素敵なショールームを訪問した様な気分になります。日々のライフスタイル、インテリアの参考になる展示です。

 出展ブランド

B&B Italia、Carl Hansen & Søn、Cassina、Karimoku Case、Marcenaria Baraúna、Molteni&C、TECTA、Knoll、YAMAGIWA

『リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s』では、1階展示室にて、20世紀の住宅建築を「衛生・素材・窓・キッチン」など7つの視点から再考し、代表的な14の住宅を写真や模型などで紹介。暮らしを変えたモダン・ハウスの実験と、その現代への影響を多角的に体感できます。

また本展2階の展示室では、国立新美術館で初となるクラウドファンディングによる資金調達を実施。建築家ミース・ファン・デル・ローエの未完のプロジェクト「ロー・ハウス」を世界で初めて原寸大で再現しています。さらに、名作家具に実際に触れられる「リビング・モダニティ today」など、無料で楽しめる魅力的なコンテンツも多数そろっています。

 現代の住まいや暮らしを見つめ直すヒントが詰まった空間のスケール感とモダニティの息づかいを是非会場で体感されてみてはいかがでしょうか。

リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s
2025年6月30日(月)まで
休館日|毎週火曜日
開館時間|10:00〜18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
会場|国立新美術館 企画展示室1E / 2E(東京・六本木)
観覧料(税込)
一般1,800円、大学生1,000円、高校生500円
※中学生以下は入場無料 ※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料
2階企画展示室2Eの展示はチケットをお持ちでないお客様も
無料でご覧いただけます。詳しくはホームページをご覧ください。
お問い合わせ|050-5541-8600(ハローダイヤル)
東京メトロ千代田線乃木坂駅青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分
都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分
*美術館には駐車場はございません。周辺にある有料駐車場をご利用ください。
URL:https://living-modernity.jp/

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