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「どうぞ…!」ヘルプマークに気づいた小学生が“優先席を譲った結果”→その後の展開に涙…

  • 2025.6.5
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

電車やバスで妊婦さんやお年寄り、ヘルプマークをつけている方などに出会った際「席を譲った方がいいかな?」と悩んだ経験のある人も少なくないのではないでしょうか?「席を譲りたいけれど、断られるかも…」と考えるとなかなか声をかけられませんよね。

伊藤逢(a*DaSH)(@ITO_aI_0105)さんがX(旧Twitter)に投稿した「バス車内で見かけた心あたたまる瞬間」というポストが注目を集めています。

投稿者さんは、いったいどんなやり取りを目にしたのでしょうか?

気になる投稿が、こちら!

バス車内で、優先席に腰かけていた小学生の女の子。ヘルプマークをつけた方が乗って来たのを見て、すぐに席を譲ったのだそう。

ヘルプマークの方は「立てるから大丈夫」と1回は断ったものの、最後は「ありがとう」と言って譲ってもらった席に座ったのだとか。

これは素敵なやり取り!

すぐ席を譲ろうとした女の子も優しさにも感動しますし、1回断ったものの「女の子の優しさを受け取ることも大切だな」と考え、お礼を言って座ったヘルプマークの方も素晴らしい…!

勇気を出して席を譲ったのに、断られてしまうのも残念ですからね。「ありがとう」という優しい言葉とともに善意を受け取ってもらえて、女の子もさぞかし嬉しかったのではないでしょうか?

投稿者さんはこのやり取りについて、「素敵だな。とても。とても素敵だ」と想いを綴っていました。

娘さんの勇気を笑顔で称賛するお母さん

投稿者さんに詳しくお話を伺いました。

---素晴らしい行動ですね!席を譲る際、女の子はどのようなお声がけをしていたのでしょうか?また、どのような表情をされていたのでしょうか?

揺れるバスの中ヘルプマークに気付いた女の子は、少し勇気を振り絞るように声をかけていました。私がイヤホンをしていたので何と声をかけたのか明確には聞き取れませんでしたが、口元や手振りから察するに「どうぞ!」と言っていたように思います。勇気を振り絞り、そして決心して、本当に純な瞳で声をかけていました。

---きっと、女の子はドキドキしながら声をかけたのでしょうね…。この光景を見た時のお気持ちを改めて教えてください。

実はこのあとアフターエピソードがあって、女の子は近くに立っていたお母さんの隣に行って「私譲れたよ」と嬉しそうに、そして少し照れくさそうにしていたのです。お母さんはびっくりして、素敵な笑顔で女の子の頭を撫でていました。お母さんからしても誇らしかっただろうなと、とても思いました。

---それは素晴らしい!お母さんの対応も素敵ですね。

個人的には、席を譲ってもらったヘルプマークの方が最初断っていたのに、ありがとうと座ったその姿の方にも素敵だなと思ったのです。知的障害のマークだったのは判りましたが、どのレベルの障害を抱えているかはわかりませんでした。しかし、大丈夫と断ったあと、彼は少し考えてありがとうと座ったのです。その「少し考えて」に、彼の優しさも見えた気がして、子供の心を守った彼の優しさが、とても暖かく思えました。きっと、その彼も純な心を持ってるのだなと。

---確かに。善意は「差し出す側」「受け取る側」ともに優しさと勇気が必要ですからね。

知的障害をもつ彼と、小学生の女の子。2人の純な思いやりが、人はまだまだ捨てたもんじゃないなと思える素敵なものでした。

---心のあたたかくなる素敵なお話をありがとうございました!

優しさを「差し出す」ことと「受け取る」ことの大切さ

ヘルプマークをつけている方に席を譲った女の子と、その優しさを受け取った方のエピソードでした。女の子の気遣いはもちろん、「自分は立っていられるから席を譲ってもらうほどではないし…」と考えつつも、勇気を出した女の子の優しさや心意気を受け取ったヘルプマークの方も、本当に素敵ですね。

優しさについて「差し出す」ことばかり意識してしまいがちですが、「しっかり受け取る」ことも大切なのかもしれない…そんなことを考えさせてくれる素晴らしい投稿でした。

取材協力:伊藤逢(a*DaSH)(@ITO_aI_0105)さん