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刺身についている『海藻』食べるべき or 残すべき?→管理栄養士が明かす、“まさかの真相”とは?!

  • 2025.6.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

刺身を食べるとき、プラスチックのパッケージを開けると、ふと気になるのが刺身の下に敷かれた「謎の海藻」。

刺身を引き立てる役割を果たしているかのようですが、実際のところこの海藻は食べてもいいのか、管理栄養士にその真相を聞いてみました。

海藻の役割は一体…

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

まず、この刺身の下に敷かれた海藻が一体何者なのか知りたいですよね。実は、この海藻は「つま」と呼ばれるもので、日本の食文化において刺身の彩りや装飾、さらには保存性を高めるために用いられてきました。大根の「つま」は一般的によく見られますが、それと同じような扱いとされています。

刺身に敷かれている海藻は、

  • トサカノリ(ミリン科)
  • マフノリ(フノリ科)
  • オゴノリ(オゴノリ科)

などがあります。これらは主に見た目を美しくするために添えてあることが多く、ほとんどの人が知らずに脇に寄せてしまっているのではないでしょうか。

食べるor食べない?管理栄養士の視点を聞いてみた

「刺身についている海藻、そもそも食べていいの?」という疑問。結論から言えば、もちろん食べても大丈夫です。刺身についている海藻は、食用として提供されているものがほとんどのため、問題ありません。

海藻には食物繊維やミネラルが豊富に含まれています。特に海藻に多く含まれているのが、カルシウムやカリウム、そしてヨウ素です。これらは私たちの健康をサポートする大切な栄養素。カルシウムは骨や歯を丈夫にし、カリウムは体内の余分なナトリウムを排出するのに役立ちます。ヨウ素は甲状腺のホルモンの働きを助ける作用があります。ただし、甲状腺疾患をお持ちの方はヨウ素の摂取に注意が必要な場合があるため、気になる方は医師や管理栄養士に相談しましょう。

また、海藻は低カロリーで、ダイエット中の人にもピッタリ。刺身のお供として、ぜひ積極的に食べてみてはいかがでしょうか?

気になったら試してみて

刺身の付け合わせの海藻、これまであまり意識せずに脇役としてスルーしていたかもしれませんが、実は健康に良い効果がたくさん詰まっていました。海藻はその栄養価だけでなく、料理のバリエーションとしても無限に楽しめる可能性を持っています。

そのままだとほとんど味がしないので、お刺身と一緒に食べたり、お醤油につけて食べてみてくださいね。


監修者:西島 理衣(管理栄養士)
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属の管理栄養士。子どもから大人までの食育と栄養指導に携わり、「薬だけに頼らない健康づくり」をサポート。日常生活で実践しやすい食事アドバイスを得意としています。食事から始める健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。