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歯科医「生活習慣に原因がある」→『歯が茶色く』なってしまう…日々の生活で見直したい“NG習慣”とは?【医師の監修】

  • 2025.6.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

鏡を見た時、歯を磨いている時などに「歯が茶色くなってきた」と感じることはありませんか?歯の色の変化は、日常の中に意外な原因が隠れているかもしれません。

ここでは、そんな「歯が茶色くなる意外な生活習慣」とその改善法について詳しくご紹介します。

歯が茶色くなる原因とは? 生活習慣の影響が大きい

歯の変色、とりわけ茶色くなる現象は、多くの人が悩む口元のトラブルの1つです。その原因はさまざまで、主に「外因性」と「内因性」に分けられます。

外因性の原因としては、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレーなどの色素の強い飲食物の摂取、喫煙習慣によるヤニの沈着、さらに歯磨きの不十分さが挙げられます。特にニコチンやタールは歯の表面にこびりつきやすく、時間とともに頑固な着色汚れとなって定着します。これらは日常生活で改善できる『NGな習慣』です。

一方、内因性の変色は加齢による象牙質の変化や、幼少期の薬剤使用(テトラサイクリン系抗生物質など)、遺伝的な要因が関係している場合もあります。

改善にはセルフケアと専門的な処置の両立が鍵

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

歯が茶色くなるのを防ぐためには、まず正しいセルフケアが重要です。色素沈着を起こしやすい食べ物や飲み物を摂取した後は速やかに歯を磨く、またはうがいをすることで、着色の定着を防ぐことができます。加えて、禁煙の実践や、電動歯ブラシ・ホワイトニング歯磨き粉の活用も効果的です。

さらに、歯科医院での定期的なクリーニングや専門的なホワイトニング施術は、すでに着色してしまった歯の改善に有効です。歯の状態に応じて、ポリッシング、エアフロー、さらにはホワイトニング剤による処置が検討されます。

日常の意識で美しい歯を維持するために

歯が茶色くなるのを防ぐには、日々のちょっとした心がけと、プロによる定期的なサポートの両輪が必要です。歯の美しさは見た目だけでなく、清潔感や第一印象にも大きな影響を与えるため、早めのケアと予防が重要となります。茶色い歯に気づいたら、その原因を見極めて適切な対処をすることが大切です。


監修者:まつむら⻭科クリニック 院⻑ 松村賢(まつむら・けん)

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「いつまでもおいしく食べる」をモットーに、2015(平成27)年に地元である宮城県大崎市に「まつむら歯科クリニック」を開院。歯周病治療などの予防歯科を中心とし、保険診療・審美歯科・ホワイトニング・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーション・訪問診療など、幅広い診療を行っている。
<経歴>
奥羽大学⻭学部卒(医師免許取得)
東北大学大学院⻭学研究科博士課程修了(歯学博士)
仙台市内⻭科クリニック 分院⻑
まつむら⻭科クリニック開院