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歯科医「悪化させるかも」→『口内炎』の治りが遅い…医師が教える、“驚きのNG習慣”とは?!【医師の監修】

  • 2025.6.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎日おいしい食事を楽しんでいたのに、ある日突然、口内炎ができてしまった!痛みで食事もままならない、そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。口内炎ができる原因はさまざまですが、実は私たちの日常生活の中に口内炎を悪化させたり、長引かせたりしてしまう習慣が潜んでいるかもしれません。

今回は、口内炎を悪化させる"NG習慣"と、口内炎を予防・改善するための対策についてお話します。

口内炎はなぜできる?その主な原因とは

まず、どうして口内炎ができるのか詳しくみていきましょう。口内炎の多くは「アフタ性口内炎」と呼ばれるものです。このタイプの口内炎は、免疫システムの異常反応で起こることが多いと言われています。ストレスや疲労、栄養の偏りがトリガーとなることも。たとえば、ビタミンB群や鉄分が不足すると、口内の粘膜が弱り、炎症が起こりやすくなります。

その他にも、食品のアレルギーによる口内炎や、歯での自分の唇や頬を噛でしまった傷が口内炎の原因となる場合もあります。

さらに、ホルモンバランスも口内炎に影響を及ぼします。特に女性は月経周期や妊娠中にホルモンが変化するため、その時期に口内炎ができることもあります。

意外とやってるかも?口内炎を悪化させるNG習慣

口の中にできた口内炎。ちょっとした刺激が大きな痛みとなって襲ってきますよね。この痛みをさらに悪化させる習慣があなたの生活の中に潜んでいるかもしれません。

まず、私たちが口内炎を悪化させてしまう原因の1つとして、食生活が挙げられます。特に、スパイシーな食べ物や酸味の強い食品、硬い食べ物は口内を刺激し、口内炎を悪化させてしまう可能性があります。また、口内を清潔に保つための歯磨きの仕方も実は要注意。力を入れすぎて磨くと、誤って炎症部分を傷つけ、痛みを悪化させる原因になります。

さらに、ストレスや睡眠不足も口内炎に影響を与える要因です。疲れやストレスがたまると免疫力が低下し、口内炎ができやすくなるのです。

口内炎を悪化させないための対策とは

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

口内炎を悪化させないため、まずはスパイシーな食事や酸味の強い食品を控え、口内に優しい食事を心がけましょう。温かくて柔らかい食材なら、口内にも優しく痛みを軽減できます。また、歯磨きの際には優しい力で1本ずつ丁寧に磨くように心がけましょう。

もしも口内炎ができてしまった場合、薬用うがい薬や口内炎治療薬を活用するのも有用なので、痛みが強い場合など歯科医院で相談してみてください。これらは痛みを和らげ、炎症を抑える効果があります。

生活改善で快適な毎日を

口内炎は私たちが思っている以上に生活の質を左右するもの。だからこそ、日常のちょっとした習慣が大切です。口内を優しく扱うことが口内炎を遠ざける第一歩。ストレス管理や睡眠改善など、生活全般のバランスを整えることも重要です。

今日からできることを実践し、口内炎の悪化を防ぎましょう。


越智 英行(おち・ひでゆき)
医師(歯科・日本口腔外科学会 認定医・日本外傷歯学学会 認定医)

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昭和大学歯学部卒業。東京女子医科大学病院(歯科口腔外科)入局後、昭和大学大学院歯学研究科(臨床系歯科麻酔科学)修了。同大学歯学部全身管理歯科学歯科麻酔科助教を経て、コンパスメディカルグループ「医療法人社団コンパス」の常務理事に就任。現在はコンパス内科歯科クリニック赤羽(https://www.compass-dc.jp/akabane/)の院長も兼任。患者さんのQOL向上に寄与し、患者さんが笑顔になれる様な治療を心がける。歯学博士。日本口腔外科学会認定医、日本外傷歯学会認定医。