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実は何気ないワンシーンに"国民的アニメの影"が… 「気が付かなかった」「がっつり」自然に紛れた"巧妙な演出"

  • 2025.7.18
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(C)篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS

篠原健太による漫画を原作としたTVアニメ『ウィッチウォッチ』。第13話では、突然「ニコは料理をするよ!」と言い出した若月ニコが、魔法の粉を使ったことで大騒ぎに。また、ニコが酢豚をつくるシーンでは『ドラえもん』と『ドラゴンクエスト』のパロディが描かれ、酢豚のまずさとグロテスクさを物語っていた。

魔法の粉で街中がパニック!ニコを救ったモリヒトの“不意打ちキス”

ひそかに恋心を寄せている乙木守仁(おとぎもりひと)からモテるため、料理に挑戦するニコ。魔法でどうにかしようとしたニコは、つくった酢豚に魔法の粉である“キャプチャーム”を振りかける。その様子をこっそり見ていたモリヒトは、1皿だけ守ることに成功し、魔法の粉がかかった酢豚を回避した。

しかし、風祭監志(かざまつりかんし)と真神圭護(まがみけいご)は、酢豚を食べた瞬間ぼやーんとし始め「なんかええな~」とうっとりしている。振りかけた対象物に魅了される魔法の粉の効果によって、2人は酢豚に恋してしまったのだ。酢豚を食べたニコまで魔法にかかり、酢豚に誕生日プレゼントを買ってくる始末。そして、魔法の粉を取り上げたモリヒトとニコが揉み合っていると、粉が彼女の頭にかかってしまった。

魔法の粉によって好きになる対象が酢豚からニコに変わると、ゾンビのようにニコに襲いかかるカンシとケイゴ。魔法の杖に乗って逃げ出すニコとモリヒトだが、魔法の粉が街中に振りかかり、ニコに魅了された人々が追いかけ始める。魔法の効果を解くには、ニコの皮膚に男性がキスする必要があった。

すると、なんとニコの頬にキスするモリヒト。激しく動揺するニコだが、モリヒトは「ただの魔法解除プロセスに必要なアクションだ」「ほっぺにチューなんて子どもの頃したことあるぞ」と言い、淡々としている。ドキドキしているニコと違い冷静に見えるが、その晩モリヒトは目がギラギラして眠れないのだった。

第13話についてSNSでは「2クール目スタートも安定して面白かった」「急にキスされる感じがこっちまでドキドキした」「激アツすぎました最高」との声があがった。不意のキスシーンと、無意識にニコを意識しているのがうかがえるモリヒトにキュンとなる回となった。

“ジャイアンシチュー”レベルの酢豚?擬音を使った『ドラえもん』パロディ

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(C)篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS

これまでにも料理に挑戦したニコだが、できあがったのはグロテスクな見た目の料理ばかりだった。今回つくった酢豚も、「普通にまずかった」と内心モリヒトがつぶやいている。加えて、完成した酢豚のシーンでは、“ジャイア~ン”という『ドラえもん』をパロディした擬音が描かれていた。

『ドラえもん』に登場するジャイアンがつくる料理で有名なのが、“ジャイアンシチュー”だ。おどろおどろしい見た目と悪臭で、気絶者が出るほどの危険な代物である。一般人が食べられるものではない料理として描かれた“ジャイアンシチュー”と重ねるような擬音に、SNSでは「擬音がジャイアンなのよ」「がっつりドラえもんネタ」「気が付かないところパロ入れてくるなぁ」との声が。

また、料理下手なニコがこれまでにつくった例として登場したのが、呪われたスライムみたいな小籠包と破けたバブルスライムみたいなシチューだ。スライムとバブルスライムは『ドラゴンクエスト』に出てくる敵キャラクターであり、食欲が減りそうな青色とどろんとした形状をしている。SNSでは「この短時間でドラクエにドラえもん」「平然と他アニメ出してて草」「さすがジャンプ連載」との声があがった。

『ドラえもん』と『ドラゴンクエスト』のコミカルなパロディをはさみつつ、ニコとモリヒトの恋愛模様が描かれた第13話。これまでも『鬼滅の刃』や『ジョジョの奇妙な冒険』といった作品のパロディを繰り広げてきたが、今回のような擬音を使った手法は新鮮だ。『ウィッチウォッチ』は、毎回さまざまな形で人気作をパロディして楽しませてくれる。


ウィッチウォッチ
ABEMAにて毎週日曜日夜9時より最新話を無料放送
[番組URL]https://abema.tv/video/title/593-12
【(C)篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS】

ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari