1. トップ
  2. 『ダンダダン』ファン待望の第2期で再燃する熱狂!2024年一番バズった “覇権アニメ”の魅力を徹底解説

『ダンダダン』ファン待望の第2期で再燃する熱狂!2024年一番バズった “覇権アニメ”の魅力を徹底解説

  • 2025.7.16

「ここで終わる!?」第1期の最終回が放送された直後SNSで驚きの声があふれたTVアニメ『ダンダダン』が、この夏再び帰ってくる。“覇権アニメ”とも呼ばれ、“日本アニメトレンド大賞2024”で大賞を受賞した本作。7月3日より放送がスタートする第2期をさらに楽しめるよう、見どころをおさらいしたい。

サイエンスSARUが本気で魅せた『ダンダダン』の世界

undefined
【(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会】

龍幸伸による漫画を原作とした『ダンダダン』は、累計発行部数1000万部を突破している人気作。オカルトマニアの男子高校生・高倉健(オカルン)と幽霊を信じる女子高生・綾瀬桃(モモ)が、宇宙人や妖怪とバトルを繰り広げる物語だ。2024年に放送されたアニメの中からネットやアニメ業界で一番バズったアニメを表彰する“日本アニメトレンド大賞2024”の大賞を受賞した本作は、年間を通して見ても高い評価と話題性を獲得した。

視聴者の目を引いたのは、本作を手がけるサイエンスSARUによる作画だ。『ダンダダン』は原作漫画も龍幸伸による高い画力が特徴的だが、アニメでも美麗かつ迫力満点の作画によって戦闘シーンを描いた。第2話でモモとオカルンが巨大な宇宙人・フラットウッズモンスターと戦うシーンでは、フラットウッズモンスターの重量感が伝わってくる攻撃と、画面が黒く染まる演出がバトルを盛り上げる。人格とビジュアルがまったく別人のようになるオカルンの変身も、少年漫画らしく心をくすぐった。

バトルシーンだけでなく、モモとオカルンが妖怪・ターボババアや、人体模型・太郎と追いかけっこするシーンも、疾走感にあふれている。加えて、街中を絶叫しながら全力疾走する太郎役・杉田智和の芝居は、クスッとなるような面白さがあった。また、『ダンダダン』は“カッコイイ”と感じるようなアングルやカット割りがいたるところにちりばめられており、つい見入ってしまうような構図の面白さも兼ね備えている。

一方、物語を彩る演出も『ダンダダン』の魅力。モモたちの同級生・白鳥愛羅(アイラ)を狙う怪異・アクロバティックさらさらの過去が明らかになった第7話では、アクさらの凄惨な過去を美しい星空や音楽とともに描き、“残酷なのに綺麗”という深い余韻を残した。第7話は“神回”とも呼ばれ、『ダンダダン』の評価を一段上に押し上げたきっかけとなる。

ギャグ回、バトル回、ラブコメ回、シリアス回……。さまざまなジャンルを絶妙なバランスで描く『ダンダダン』は、あらゆる人にどこか刺さる部分があるのではないだろうか。だからこそ、多くの視聴者から高い評価を得たように思う。

“ダンダダン熱”が再燃する!ファン待望の第2期

7ヵ月の時を経て、第2期が放送される『ダンダダン』。第1期のラストは、まるで次週も放送があるような終わり方だった。新しく登場した円城寺仁(ジジ)とオカルンは、ジジの家に無数のお札が貼られた謎の空間が広がっているのを発見。その頃、温泉に入っていたモモは、怪しい男たちに襲われてしまう。話が動き始めたところで第1期が終わり、続きを待ちわびていた人も多いだろう。

怪異・邪視が登場する第2期のPVでは、激しいバトルを繰り広げるオカルンと邪視の姿が。第1期でも見せた圧巻の作画で描かれる戦闘シーンに期待が高まる。また、「強くなりたい」と言うオカルンからは、モモを守ろうとする決意が感じられ、頼もしい。学校で紙くずを投げられていた序盤とは打って変わり、主人公として力強く成長していくオカルンからも目が離せない。

第2期では、第1期から引き続き監督を務める山代風我に加え、Abel Gongoraが新しく監督に。Gongoraは、オカルト要素満載で冒頭から視聴者の心をつかんだ第1期のオープニングアニメーションを手がけていた。2人体制によってさらにパワーアップした『ダンダダン』第2期は、7ヵ月の間にいくらか落ち着いてしまった私たちの“ダンダダン熱”を、再び燃え上がらせてくれるに違いない。


ダンダダン
ABEMAにて第1期全話無料放送中!毎週木曜日25時より最新話を無料放送
[番組URL]https://abema.tv/video/title/593-10
【(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会】

ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari