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『老後もお金に困らない人』が“50代までにやっていたコト”とは?【元銀行員が解説】

  • 2025.6.8
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

老後のお金について、漠然と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。同じ50代でも、老後に向けて安心している人とそうでない人がいます。老後もお金に困らないためには50代までの行動がポイントです。

この記事では元銀行員の視点から、老後もお金に困らない人が50代までに済ませていたことをお伝えします。読み終えると、老後に備えての行動すべき対策がわかるでしょう。

老後資金のカギは「固定費の見直し」と「先取り貯蓄」

安心して老後を迎えている人は、徹底的な固定費の見直しによって支出を減らしています。固定費の見直しはライフステージが変化するタイミングで取り組むと効果的です。

主に見直しすると効果的な固定費を下表にまとめました。

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固定費の見直しによって削減できた分は老後資金に回すことができます。節約と違って、一度で大きな削減効果が得られるため効果的です。

また、固定費の見直しと同じくらい多い取り組みが「先取り貯蓄」。給料が入ったら、無理のない範囲で別口座に移す習慣を作っています。最近では、銀行が日常的に使う口座と別に貯蓄用として目的別口座を提供してくれるため、先取り貯蓄に取り組みやすいでしょう。

50代までに「退職金の使い道」と「資産形成の制度」を決めておく

さらに重要なのが、退職金をもらったあとの具体的なシミュレーションです。50代までには退職金の概算額を把握して使い道まで決めている人も多くいます。

住宅ローンの完済に必要な金額や老後に必要な生活費補填額などを計算し、具体的な計画を立ててみましょう。

また、資産形成の制度についても、早くから内容を把握して自分に合った制度に取り組んでいる傾向です。つみたてNISAやiDeCoは税制優遇を受けながら投資できます。

投資は少額から始めて、長期的に運用すれば、預貯金だけで運用するより資産が増える可能性があります。

また、副業収入や配当金収入、不動産収入などの給与以外で収入源を作ることも有効です。月数万円の収入が得られる状況にしておくと、老後の安心感が大きく違うでしょう。

まとめ

老後の安心は、50代までの準備で決まると言っても過言ではありません。最初に取り組みやすい準備は家計の固定費をチェックして、無駄な支出を削減することでしょう。

先取り貯蓄が、削減できた分のお金を貯める方法として有効です。可能であれば無理のない範囲で、つみたてNISAやiDeCoのような資産形成の制度も検討してみてください。

また、退職金の使い道を考えておくことも老後の準備として有効です。少しずつ始め、安心できる老後を過ごせるよう、お金を準備しましょう。


執筆:河野 義広
政府系金融機関で17年半勤務した経験を持つWebライター。現在は独立し、金融やお金に関する幅広いテーマを執筆している。
法人営業・融資事務・預金業務・インターネットバンキングコールセンターの統括などの業務を経験してきた。証券外務員一種・FP2級・簿記2級などの資格も保有。
現場経験と専門知識を活かし、日々の暮らしや事業運営に役立つマネー情報をわかりやすく発信。事業の融資相談や家計相談も承っている。