周りの人は意外と気になる…知っておきたい『高速バス』で守りたい３つのマナー【プロの監修】

長距離の移動や目的の場所の目の前まで運んでくれる『高速バス』。しかしその手軽さゆえに、つい油断してマナー違反をしてしまう人も少なくありません。あなたの行動で周囲の乗客に不快感を与えてしまうことも...。

今回は、高速バスを利用する際に押さえておきたい基本のマナーをわかりやすく解説します。知らないと恥をかくかもしれないポイントをチェックして、快適なバスの旅を楽しみましょう！

1、高速バスでの飲食マナー

「高速バスの中では食べ物を食べたり、飲み物を飲んでもいいの？」「アルコールは？」など、長時間のバス移動になるので気になりますよね。高速バスの中では基本的に飲食可能ですが、避けた方がいい食べ物もあります。

他の乗客に迷惑がかかる食べ物はマナー違反です。匂いが強い食べ物は、周囲の迷惑になるため避けましょう。

車内は閉め切った空間で匂いがこもりやすく、ラーメンやカレーなどの匂いの強い食べ物を食べると気分が悪くなる人がいるかもしれません。他にも、せんべいやポテトチップスなどの音がなる食べ物も、音が気になる人にとっては不快になります。

できるだけ、食事は乗車前に済ませておくのがオススメです。どうしても車内で何かを食べるときは、おにぎりやサンドイッチなど食べやすいものや匂いが少ないものを選びましょう。

飲み物はこぼれないように配慮することが大事です。バスは揺れます。飲み物をこぼすとシートや車内が汚れるだけでなく、周りの人に多大な迷惑をかけてしまうことも…。

出来るだけ、缶や紙コップなどは避けて、フタの閉まるペットボトルなどの飲み物を選ぶようにしましょう。

アルコールも匂いが気になるものの1つ。バス会社によっては、「飲酒している人は乗せない」と禁止しているところも…。

揺れる車内でアルコールを飲むと、いつも以上に酔っ払ってしまうこともあります。自分の体調管理のためにも、周囲の迷惑を避けるためにも、アルコールは控えるのが賢明です。

乗車時の集合時間は、多くの場合、出発時間の5〜10分前です。

当たり前のルールですが、バスは定刻になれば出発します。初めて行くバス停などの場合は迷ってしまう可能性もあるので、いつも以上に時間に余裕をもって行動するようにしましょう。

サービスエリアなどで途中休憩する際も、出発時間に注意が必要。5分前には座席についておくようにしましょう。時間厳守を意識して、気をつけるようにしましょう。

高速バスで、スマホや音楽プレーヤー、ゲーム機を使う場合、守るべきマナーがあります。

電車などの公共交通機関と同じで通話はNGです。

夜間に移動する高速バスの場合は、多くのバス会社で、マナーモードに設定するか電源を切るようにアナウンスがあります。消灯後はスマートフォンから発する光は眩しく感じ、迷惑になるため使用は控えましょう。

イヤホンを使って音楽を聴くことは可能ですが、音漏れに細心の注意が必要です。音量には充分気をつけて、一度、音漏れしていないか確認するようにしましょう。

ゲーム機を使う場合は、音漏れに合わせて、操作音にも注意してください。自分では気にならなくても操作する音が大きく聞こえている場合があります。夜間に高速バスを利用している場合は、スマートフォン同様、光の問題もあるので使用は控えましょう。

高速バスは、限られた空間を他の乗客と共有する「公共の場」です。飲食や時間の管理、スマホや音楽機器の使い方など少しの配慮が大きな快適さにつながります。

自分自身の快適さと、周囲への思いやりを大切に。マナーを守って、心地よいバス移動を楽しみましょう。

監修者：鮎永麻琴

元国際線CA。「コミュニケーション帝王学®」開発者。
自分らしいコミュニケーションの在り方や関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。