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突然、「手が動かしにくい」と言う“高齢の父” … 念のため病院に向かうと?→ その後、医師から告げられた“衝撃の診断”とは?!

  • 2025.5.24
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

私たちの誰もが「いつか来るもの」と頭ではわかっていても、実際に直面するとその突然さに戸惑ってしまうのが「介護」です。今回は、ある日突然始まった親の介護に直面し、事前準備の重要性を痛感した30代女性の切実な声をお届けします。

「まさか」が現実になった、突然の脳梗塞

今回ご紹介するのは、東京都にお住まいの30代会社員、Eさん(仮名)の体験談。父がある朝突然、「手が動かしにくい」と訴え、念のため病院へ行ったところ診断は「脳梗塞」

元気だっただけにショックで、次の日には言葉も出にくくなり、退院後は急に介護が始まりました。

介護は「本当に突然来るんだ…」Eさんは、身をもって実感したそう。多くの人が「まだ先のこと」と考えてしまいがちな親の介護が、まさに青天の霹靂のように、何の心の準備もないまま始まったのです。

準備不足が招いた「手探り」と「精神的負担」

介護が始まってから、Eさんが最も強く後悔したのは、「もっと家族と介護について話し合っておけばよかった」ということでした。

お父様が倒れるまで、Eさんは介護を「まだ先のこと」と考えており、具体的な準備を一切していませんでした。そのため、いざ介護が始まると、あらゆること全てが手探り状態だったと言います。

父が倒れるまでは、介護なんてまだ先のことだと思っていて、具体的に何も準備していませんでした。誰が中心になるのか、どういう介護サービスがあるのか、費用はどうするのか…全てが手探りで、精神的にも余裕が持てませんでした。

家族間で事前に話し合いができていなかったことで、それぞれの役割分担や方向性が定まらず、混乱とストレスが重くのしかかったことが想像できます。

疑問が次々に押し寄せ、情報もない中で意思決定を迫られる状況は、Eさんに大きな精神的負担を与えたことでしょう。「もっと早くに家族で話しておけば、心の準備もできたし、父の希望も聞けていたんじゃないかと思います」と、後悔の念をにじませました。

介護の「もしも」に備える、今すぐできる3つのこと

Eさんの経験は、私たちに介護は本当に「突然」訪れる可能性があること、そしてその時に慌てないための事前準備がいかに重要かを教えてくれます。

大切な家族の介護が突然始まった時、冷静に対応し、後悔しないためにも、以下の3つのポイントを参考に、今からできることを始めてみませんか?

1.家族で「介護」について話し合う機会を作る
親や家族の介護が必要になった時、誰が主に担うのか、それぞれの役割分担はどうするか
自宅介護か、施設入居か、親はどのような生活を望んでいるのか
介護費用は誰が、どのように負担するのか

これらの話し合いは、親が元気なうちに始めるのが理想的です。具体的な話が難しい場合は、まずは「もしも」の時にどうしたいか、それぞれの意見を共有するだけでも大きな一歩になります。

2.介護に関する情報収集を始める
介護保険制度の基本を理解する。どのようなサービスが利用できるのか、利用条件は何か。
地域の地域包括支援センターや市区町村の介護担当窓口に相談し、利用可能な公的サービスや支援制度について把握する。
民間の介護サービスや施設の種類(デイサービス、訪問介護、グループホームなど)、費用について調べておく。

パンフレットやウェブサイトで情報収集するだけでも、いざという時の選択肢が増え、心のゆとりにつながります。

3.経済的な準備も視野に入れる

介護には、公的サービスを利用しても自己負担が発生します。また、施設入居となれば、まとまった費用が必要です。
貯蓄の状況を確認し、介護費用としてどの程度の準備が必要か、保険の見直しなども含めて検討しておきましょう。

「備えあれば憂いなし」あなたの介護準備は大丈夫?

Eさんの「もっと早くに家族で話しておけばよかった」という言葉は、私たちの胸に深く響きます。介護は、家族の絆を試されると同時に、事前準備の有無がその後の生活の質を大きく左右するものです。

「まだ大丈夫」「自分には関係ない」と思わず、この機会に、ご自身やご家族の「介護」について向き合ってみませんか? Eさんの貴重な経験が、皆さんの介護準備を始めるきっかけとなれば幸いです。

あなたの周りで、介護について不安に感じていることはありますか? もしあれば、どんなことでも構いませんので教えてください。


※記事内の情報は執筆時点の情報です。
調査方法:インターネットサービスによる任意回答(自由回答式)
調査対象:全国の介護経験者
有効回答数:100名