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朝食を食べない生活を続けるとどうなる…? 医師が教える『NGな理由』とは【医師の監修】

  • 2025.6.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「朝食を抜くと体に悪い」とよく聞きますが、実際のところどうなのでしょうか?忙しい朝はギリギリまで寝ていたい、あるいはダイエット目的であえて朝食を取らない方も増えています。しかし医師は、朝食を抜くことが健康面でさまざまな問題を引き起こす可能性があると警告しています。

この記事では、朝食抜き生活が続くと体にどんな影響があるのか、なぜそれがNGなのかについてしっかり解説していきます。

朝食を抜く=痩せるではない

子供の頃は朝食を食べて学校に行っていたのに、大人になるにつれて朝食を食べなくなったという人も多いのではないでしょうか?また、さまざまなメディアで『朝食抜きダイエット』なども取り上げられたため、朝食=不要なもの・太るというイメージがある人もいるようです。

実際に朝食を抜くことで、1日の摂取カロリーを減らすことはできるでしょう。しかし、このことがイコール健康的に痩せるということではありません。

次に朝食を抜くことによるデメリットを具体的に見ていきましょう。

さらに深掘り!朝食抜きがもたらす身体と心への影響

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では具体的に、朝食抜き生活が体にどう影響するのか見ていきましょう。お昼前には低血糖状態となり、そこで一気に昼食を食べると一気に血糖値が上昇する「血糖値スパイク」が起こりやすくなります。「血糖値スパイク」は疲労感をもたらし、集中力や作業効率の低下を招いてしまいます。

また、朝食を摂らないことで基礎代謝が下がり、脂肪が燃えにくくなるため、結果的に太りやすい体質に変わっていくことも考えられます。そして生活習慣病のリスクも高まります。さらに、朝食による栄養補給がないことで、ビタミンやミネラルなどの必要栄養素が不足し、免疫力の低下や体調不良にもつながります。

また朝食を抜くと、体内時計が正常に働かずイライラや、精神の不安定ももたらします。

ただし、朝食でカロリーが高いものや脂っぽいものを摂取することはよくありません。人は寝ている間は絶飲・絶食状態にあったため、体と脳を目覚めさせるイメージで、水分とミネラル、糖分、そして適度なタンパク質と食物繊維を摂取することが良いとされています。具体的には果実ジュース、フルーツ、卵料理、野菜サラダ、牛乳などが上記の観点から良いでしょう。

朝食は健康生活の「土台」!習慣化の大切さを見直そう

ダイエットとは単純に体重を減らすことではありません。余分な脂肪を減らし、筋肉と骨量を増やし、健康的な体を作り出すことです。朝食抜きで朝から摂取カロリーを減らし、それが痩せてダイエットにつながるという考えが誤っているのです。

朝、昼、夕の食事で、自分の1日の運動量に見合ったカロリーと必要な栄養分を、自分で考え、バランスの良い食生活を行えるかどうかは、単に見た目の美しい体を作るだけでなく、血糖値の不安定、コレステロールの上昇を防ぎ、健康面に大きく影響します。

特に朝食は1日のスタートです。身体のリズムを整える重要な役割を担っています。正しい朝食習慣を身につけられれば、心も体も健康になるチャンスが得られます。ぜひ、皆さん習慣にしてください!


監修者:近藤惣一郎(ロンリー侍ドクター) SO グレイスクリニック 院長

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京都大学医学部卒 医学博士(京都大学) 日本美容外科学会専門医 日本脳神経外科学会専門医・評議員 日本抗加齢学会会員 
2010年に美容外科・SOグレイスクリニック(東京・大阪)を開院。
「美は健康の上に成り立つ 」を モットーに 健康を大切にしたアンチエイジング美容医療を長年にわたり実践