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医師「悪化することも」→実は『むくみ』の原因はこれだった…知られざる“驚きの要因”と改善法とは?【医師が解説】

  • 2025.6.10
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

朝起きた時に鏡を見て、顔がパンパン...そんな経験ありませんか?特に、更年期にさしかかると、この「むくみ」が毎日のように続くことも。そして、驚くことに医師によれば、更年期がこのむくみと深く関係している可能性があるんです。一体どういうことでしょうか?

更年期とむくみの意外な関係性

更年期は、女性にとって避けて通れないライフステージのひとつです。この時期には、体内のホルモンバランスが大きく変化します。特に、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が急激に減少することが知られています。このエストロゲンの減少が、むくみにもつながると言われています。

どうしてエストロゲンが関係しているのでしょうか?その理由のひとつは、エストロゲンが血管を広げる働きを持っているからです。このホルモンが減少すると、血管が収縮しやすくなり、血液やリンパの流れが悪くなる可能性があります。その結果、体内に余分な水分が溜まりやすくなり、むくみが生じやすくなるのです。

むくみを軽減するためにできること

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、この厄介なむくみをどうやって改善すればよいのでしょうか?様々な方法がありますが、まず大切なのは生活習慣の見直しです。規則正しい生活リズムを作ることで、体全体の調子が整い、むくみも軽減されることがあります。

まず試してみたいのが、適度な運動です。ウォーキングやストレッチは、血行を促進し、体内の余分な水分を排出する助けになります。また、塩分の摂取を控え、更に天然塩を普段から使うことをお勧めします。天然塩には カリウム・マグネシウム・カルシウムなどのミネラルが含まれており、これらが体内のナトリウムバランスを調整しやすくするため、むくみが起きにくいと考えられています。

塩分が多いと体は水分を溜め込もうとするため、むくみが悪化することもあるからです。

さらに、足を上げて休む時間を作りましょう。この時に足をバタバタ動かすとさらに効果的です。足を心臓より高く持ち上げることで、血流が改善され、むくみを和らげることができます。最後に、十分な水分補給も忘れずに。体が脱水状態に近づくと、ナトリウムや水分の排泄を控えようとする働きが起こり、むくみにつながることもあるため、適度な水分摂取が大切です。

むくみを解消して快適な毎日を

更年期に入ってむくみがひどくなったという方も、心配しないでください。生活習慣を少しずつでも改善することで、体調だけでなく、気分も変化する可能性があります。

ぜひ、今回の情報を参考にして、更年期の時期を少しでも快適に乗り越えてくださいね。


監修者:鞆 浩康(とも・ひろやす)

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整形外科医
オルソグループ会長

大阪府出身。高知医科大学医学部卒業後、岸和田徳洲会病院や大阪市立大学附属病院で整形外科医として経験を積む。手技療法に強い関心を持ち、2004年12月24日にオルソグループを設立。「医療と健康を通じて、笑顔と元気を届ける」を理念に掲げ、健康寿命の延伸と平均寿命との差を縮めることを使命とし、休息・栄養・運動・手技療法・地域医療を連携させた「究極の医療グループ」を目指して活動している。
オルソグループ:https://ortho-g.co.jp/