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医師「そのトイレの座り方、間違いかも」→実は『尿もれ』を引き起こす…意外とやりがちな“NGな座り方”とは?【医師の監修】

  • 2025.5.29
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

突然ですが、トイレでの姿勢、気にしていますか?何気なく座っているトイレの時間が、実は尿漏れに影響を与える可能性があるんだとか。尿漏れで悩む人にとって、ぜひ知っておいてもらいたい「トイレでの正しい姿勢」について、専門医のアドバイスを紹介します。

トイレの姿勢、ポイントは骨盤と足の位置

尿漏れを防ぐためのトイレでの姿勢のポイントは、骨盤をしっかりと立てること。そして、足を床にしっかりとつけることが重要です。多くの人は背中を丸めて座りがちですが、これはお尻や骨盤に余計な圧をかけ、排尿時のコントロールに影響を及ぼすことがあります。

骨盤を立てた状態を保つことで、膀胱を自然な位置に保てます。さらに、足は床にしっかりとつけること。

最近では、少し背の高い洋式トイレも増えていますが、足が宙に浮いてしまうと尿道に余計な力が加わり、これが尿漏れの原因につながることがあります。もし足が届かない場合は、小さな踏み台を使うと良いでしょう。

姿勢の改善で得られる効果と、その背景

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

トイレでの正しい姿勢を取ることで、尿漏れを防ぐ効果が期待できますが、背景には骨盤底筋の働きが関係しています。

骨盤底筋は、骨盤の底で内臓を支え、排尿や排便をコントロールする大切な筋肉です。この筋肉が正しく働くためには、体の姿勢が非常に重要となります。

不適切な姿勢は、骨盤底筋に無理な負荷をかけることで、その機能を低下させる要因になります。さらに、長期的には筋力を弱め、結果的に尿漏れやお腹の違和感などを引き起こす可能性も高まります。専門医によると、姿勢を改善するだけでも骨盤底筋が正しく働き始め、尿漏れに悩む人の症状が軽減するケースは少なくありません。

また、正しい姿勢は腸の動きをスムーズにする効果もあり、便秘改善にも役立ちます。普段の姿勢についても見直し、日々の生活で骨盤底筋を意識した動きを心がけることで、より快適な毎日を送れるでしょう。

トイレでの姿勢を見直してみましょう

尿漏れにお悩みの方、まずはトイレでの姿勢を意識してみませんか?骨盤を立て、足をしっかり床につけるだけで、びっくりするほど体の変化を感じるかもしれません。そして、日常の中でも同様の姿勢を心がけ、骨盤底筋を鍛えていくことが長期的な改善につながります。

最後に、小さな心がけが大きな変化を生むこともあります。まずは、次にトイレに行くときに少し意識して、正しい姿勢を試してみてください。あなたの体がきっと喜ぶことでしょう。尿の悩みを少しでも軽減し、快適な日常を手に入れるための第一歩を踏み出してみましょう!

<ポイント>背中が曲がる→腹部が圧迫される→血流が阻害される→庁の動きが低下→便秘や下腹部の張り→排便障害、排尿障害が生じうる。普段から正しい姿勢は大事ですね


監修者:大嶺卓司(腎・泌尿器科おおねクリニック 院長)

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京都府立医科大学・大学院卒業。京都府立医科大学泌尿器科学教室元臨床教授。
“世の光であれ!(来院することで元気になれる希望の光のように)”、”守侍医として(患者さんの側に侍り、病から守る)”、”地域の健康ステーション”を基本理念として、泌尿器科専門医としての専門性を生かし、地域のかかりつけ医として貢献したいと考えています。

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