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管理栄養士「ある栄養素不足が原因」→実は『疲れやすい人』は食事に問題があった…見直すべき“意外なポイント”とは?

  • 2025.5.31
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

最近、ちょっとしたことで疲れてしまうと感じることはありませんか?「まだ若いのに」「たっぷり寝てるのに」と感じる方も多いかもしれません。実は、疲れやすい体質の裏には、ある栄養素不足が原因となっていることが多いんです。今回は、その栄養素と食事での見直しポイントについてお話しします。

疲れやすさの犯人は鉄分かも?

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

疲れやすい原因の一つとして、多くの専門家が指摘するのが鉄分不足です。

鉄は赤血球を作るために欠かせない栄養素であり、体の隅々まで酸素を運ぶ役割を担っています。特に女性は、月経によって鉄分が失われやすいため注意が必要です。

疲れが慢性的に続く場合、鉄分不足を疑ってみる価値があります。鉄分が不足すると、体は十分な酸素を取り込むことができず、結果としてエネルギーが足りない状態に陥ります。

すると、倦怠感や集中力の低下が見られることが多くなります。鉄分を摂取するためには、レバーや赤身の肉、魚、大豆製品、そして葉酸を含む緑黄色野菜を意識的に摂ることが大切です。また、ビタミンCと一緒に摂ると、鉄分の吸収率が上がるので、野菜や果物と組み合わせた食事を心がけましょう。

他にも注意したい栄養素たち

もちろん、鉄分だけが疲れやすさに影響を与えているわけではありません。

ビタミンB群とマグネシウムも重要な栄養素です。ビタミンB群は、エネルギー代謝に関与し、食事から得た炭水化物や脂肪、タンパク質をエネルギーに変える手助けをします。これが不足すると、体はうまくエネルギーを作り出せず、疲れやすくなります。

また、マグネシウムは筋肉の収縮を助け、神経の働きを整える役目があります。不足することで、筋肉の痙攣やストレスによる疲労感が増すと言われています。このように、日々の食事でこれらの栄養素をバランスよく摂取することが健康維持に不可欠です。

次に出てくるのが、どういった食品がそれらの栄養素を含んでいるのかということです。ビタミンB群は、豚肉、卵、乳製品に多く含まれています。一方で、マグネシウムを多く含む食品には、ナッツ類やほうれん草などが挙げられます。このように多様な食品を取り入れた食生活を心がけることが重要です。

食事の見直しで快適な毎日を

疲れやすさを解消するためには、何よりもバランスの取れた食事が大切です。

鉄分、ビタミンB群、マグネシウムを不足させない食生活を心がけることで、慢性的な疲労感から解放されるかもしれません。特に忙しい現代社会では、コンビニや外食に頼ることも多いかもしれませんが、意識的にこれらの栄養素を取る努力をしてみてください。最

初のステップとして、献立に一品加えるだけでもいいでしょう。例えば朝食に卵を追加したり、昼食にナッツを持ち込むのも効果的です。意識して体に必要な栄養を取り入れることで、心も体も軽やかになること間違いなし。ぜひ、食事から健康的な習慣を取り入れて、疲れ知らずの体を手に入れましょう! 


監修者:西島 理衣(管理栄養士)
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属の管理栄養士。子どもから大人までの食育と栄養指導に携わり、「薬だけに頼らない健康づくり」をサポート。日常生活で実践しやすい食事アドバイスを得意としています。食事から始める健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。