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父子家庭育ちの私をバカにする上司。「悪かったな!」上司の暴言を聞いた社長が激怒した意外なワケ

  • 2025.5.4

大学を卒業した私は、とある企業に就職。これからたくさん働いて会社に貢献し、シングルファザーとして私を育ててくれた父にも恩返ししようと、張り切っていました。ところが、配属先の係長は……。

父子家庭をバカにする係長

私が配属された部署には、一癖も二癖もある係長がいました。彼は私に理不尽なことでつっかかり、ことあるごとに見下してくるのです。

「察しが悪い新人だなぁ。上司がいちいち言わなくても、何が必要なのか空気を読めよ」

しかし、私はほかの仕事もたくさん頼まれており、ニヤニヤ笑ってケチをつけてばかりの係長のお世話などしていられません。

「すみませんが、今忙しくて……。やるべき仕事はちゃんとしますので、はっきりご用命ください」と伝えると……。

「口答えか。母親がいないから、ろくな躾をされなかったんだな」と、私の家庭環境をバカにする発言をしてきたのです。しかし、職場の空気を乱すまいと、新人の私は必死に耐えました。

係長の言動はさらにエスカレート

ところが、係長の私への嫌がらせは徐々にエスカレート。言葉だけでなく、すれ違いざまに足を踏もうとしたり、わざとコーヒーをかけようとしたりと、目に余る行動が増えたのです。

ある日、彼は私のデスクにコーヒーをこぼし、謝罪もせずに立ち去りました。

「ここまでされては黙っていられない……」

そう思っていた矢先、同じ部署の先輩が背中を押してくれました。

「ごめんね、私たちもしばらく見守るつもりで、これまで何も言えなかったけど、もう限界よね。今度チャンスをつくりましょう。しかるべき人に訴えるのよ」とこっそり耳打ちし、ある計画を練ってくれました。

新人歓迎会で…

そうして迎えたのは新入社員歓迎会。お酒が入ってさらに横暴になった係長は、予想通り私に絡んできました。

「上司の酒は新人が注ぐのが常識だろ。これだから父子家庭育ちは……」と嫌味を言いながら、私にお酒をかける素ぶりを見せたため、察知した私が身を引こうとした瞬間、会場にとある人物が登場。それは、わが社の社長でした。

社長は、「今、君は何をしようとした?」と係長に詰問。「しゃ、社長! この父子家庭育ちで常識のない新人に、社会人としてのマナーを教えてやろうかと……」と慌てながら釈明しますが、社長は冷たい視線を向けています。

形勢逆転の一声!

「父子家庭育ちで悪かったな!」

しどろもどろになる係長に、社長はそう言い放ちました。そう、実は、社長も父子家庭で育った人なのです。

「それから、彼女のお父さんは僕の恩人だよ。僕がまだ若くお金に困っていたとき、快く貸してくれたんだ。お嬢さんがわが社に来てくれるとなって、大喜びしたのはこちら側。もちろん、ご本人の希望で正規の採用試験を通ってね。それを君は……」

そして社長は、スマホを取り出してとある映像を見せたのです。それは係長の嫌がらせの数々。私にだけでなく、他の何人かの新入社員もいじめていたよう。

「一部の社員からこの動画が送られてきて、今日、この場で係長を叱ってほしいと言われたんだよ」と社長。問い詰められた係長は動揺し、「きょ、教育のつもりで……」と弁明しますが、社長は一蹴します。

「君のような人間にこそ、教育が必要だ」

降格となった係長は…

その後、係長はパワハラをしたとして降格し、別の部署へ異動。大勢の前で社長に怒られたことがショックだったらしく、別人のように大人しくなりました。

係長が去ったことで、私の部署の空気は一変。みんなが一致団結し、働きやすい雰囲気に。私は社長にはもちろん、その場を作ってくれた先輩にも感謝。理不尽なことに対しては、ちゃんと声を上げる勇気が必要なのだと学びました。

これからは、父を安心させるためにも社会人として一人前になり、みんなに恩返しをしたいと思います!

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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