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2025年春夏コレクションを席巻!一枚でもサマになる“ボーホードレス”を味方に

  • 2025.5.2

非日常へと誘う“ボーホードレス”

素肌を透かすレース、風に揺れるフリル、手仕事の温もり──自由なムードで日常を軽やかに彩る、それがボーホードレスの魅力。2025年春夏コレクションでは、そんな存在が再び脚光を浴びた。なかでも注目を集めたのは、ボーホーシックの火付け役として、これまでにも『VOGUE JAPAN』でたびたび取り上げてきたクロエCHLOÉ)だ。2024年にクリエイティブ・ディレクターに就任したシェミナ・カマリは、2000年代のボヘミアンなイット・ガールスタイルを鮮やかに蘇らせ、2シーズン目となる春夏コレクションでは、そのロマンティックな世界観をさらに進化させた。フリルやレース、繊細なシアー素材をまとったマキシドレスがランウェイを彩り、ボーホーシックが今季のワードローブに欠かせない存在であることを印象づけた。

クロエ、2025年春夏コレクション
robe bohème.pngクロエ、2025年春夏コレクション
クロエ、2025年春夏コレクション
robe bohème.pngクロエ、2025年春夏コレクション

この流れは他のメゾンにも波及しヴァレンティノVALENTINO)のショーには、風をはらむような軽やかなドレスがラインナップ。淡い色調でまとめられたルックは、ノスタルジックなムード漂うアクセサリーや、刺繍、ラインストーンといった繊細なディテールで優雅な華やかさを添えていた。

ヴァレンティノ、2025年春夏コレクション
robe bohème.pngヴァレンティノ、2025年春夏コレクション
ヴァレンティノ、2025年春夏コレクション
robe bohème.pngヴァレンティノ、2025年春夏コレクション

ラルフ ローレンRALPH LAUREN)は、ブランドらしいクラシックな視点からアプローチ。70年代の自由な精神を讃えるオマージュとして、刺繍をあしらったピュアな雰囲気のドレスを打ち出した。一方で、アルベルタ フェレッティALBERTA FERRETTI)は、シアー素材のみで構成された大胆なドレスを披露。軽やかでありながら力強さを感じさせるルックが目を引いた。

ラルフ ローレン、2025年春夏コレクション
robe bohème.pngラルフ ローレン、2025年春夏コレクション
アルベルタ フェレッティ、2025年春夏コレクション
robe bohème.pngアルベルタ フェレッティ、2025年春夏コレクション

そしてサンローランSAINT LAURENT)では、アンソニー・ヴァカレロがブランドのアーカイブに着想を得て、70年代のムードを現代的に再構築。ボウタイ付きブラウスや足もとまで届くマキシ丈ドレスを、レザーボンバージャケットと組み合わせることで、ロマンティック一辺倒ではない、都会的でマスキュリンなボヘミアン像を打ち出していた。

サンローラン、2025年春夏コレクション
robe bohème.pngサンローラン、2025年春夏コレクション

こうしてボーホードレスは、自由とロマンのシンボルとして、再びファッションシーンの最前線へと舞い戻った。軽やかに揺れるシルエットは、この夏の装いにさりげない高揚感を添えてくれるはず。

Text: Héloïse Salessy, Marie Courtois Adaptation: Saori Yoshida

From: VOGUE.FR

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