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いま話題の『終活』、何から手をつければいい?→ 最初にやるのは、“この3つだけ”でOK!【プロが監修】

  • 2025.5.28
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

人生のエンディングをどう迎えるか、そう考えることは実はとても大切なことです。近年、「終活」という言葉も耳にするようになり、自分らしいエンディングを迎えるための準備をする人が増えてきました。でも、そもそも終活って何から始めたらいいのか、分からない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、終活のプロが勧める“最初の3ステップ”をお届けします。これを参考に、あなたもスムーズなスタートを切りましょう!

ステップ1:自分を知ることから始めよう—「財産・情報リストの作成」

まずは、自分の財産や大切な情報をきちんと把握することからスタートします。

普段意識していない方も多いかもしれませんが、現金や預金、保険、株、土地などの資産がどれくらいあるのか把握しておくことは、非常に重要です。この作業を通じて、自分自身をしっかりと再確認することができます。

具体的な手順としては、まず家計簿や通帳を持ち出して、現状を確認しましょう。

次に重要なのが、デジタル遺産と呼ばれるメールアカウントやSNSのパスワードの確認です。これらの情報は、いざという時に家族が困らないようにリスト化しておくことをお勧めします。

ここでのポイントは、分かりやすく整理しておくこと。後々、子供や親族が情報を引き継ぎやすいように配慮しましょう。

ステップ2:自分らしい人生のエンディングを描く—「エンディングノートの作成」

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

次のステップは、エンディングノートの作成です。

エンディングノートは、自分の葬儀の希望やお世話になった人へのメッセージ、医療や介護の希望などを記録するノートです。これを活用することで、自分の希望を明確にし、周囲に伝えやすくなります。

エンディングノートを書く際には、何をどこまで書くかを自分自身で決めることができます。葬儀やお墓の希望はもちろん、人生で成し遂げたいこと、感謝を伝えたい人のリスト、人生の振り返りなど、基本的には自由に記して問題ありません。

エンディングノートを書くことは、過去を振り返り、これからの人生をより充実させるための良い機会になるでしょう。

ステップ3:家族との対話を重ねよう—「終活についての家族会議」

終活において非常に大事なステップが、家族との対話です。

自分一人で終活を進めても、家族に理解してもらわないと意味がありません。自分が考えていることや希望を率直に伝えることで、家族全員が同じ方向を向いて進めることが可能になります。

特に、財産分与や介護の希望などはしっかり話し合っておくことが必要です。終活について家族で話すのは、決してネガティブなことではありません。

むしろ、これからの家族の関係をより良いものにするためのプロセスです。例えば、家族それぞれの役割について話し合ったり、今後の生活スタイルを確認したりすることで、いざという時の負担を減らせます。家族が理解し、協力してくれることで、終活はより前向きで有意義なものとなるでしょう。

今日から始める“小さな一歩”が大切

終活は、自分の人生を振り返ると同時に、新たな未来を描くチャンスでもあります。

最初の3ステップを知ることで、何から手を付ければいいのかが明確になります。財産を整理し、エンディングノートを作成し、家族と話し合うことで、より安心感を持って生活を送ることができるはずです。

今日から始める“小さな一歩”を大切に、一歩一歩進めていきましょう。それが、あなたらしい人生の最終章を彩るお手伝いになるはずです。 


監修者:原田 如庵
主任介護支援専門員(ケアマネジャー)・社会福祉士。
医療福祉の現場で15年以上にわたり、高齢者やそのご家族への相談支援に携わる。地域包括支援センターや在宅介護の現場での経験を活かし、終活やエンディングノート、相続準備など人生のしまい方に関する情報を、現場目線でわかりやすく伝えることを心がけている。